仏産樽20ヶ月熟成 モンダヴィの所有するト・カロン・ヴィンヤード 南に位置するN2SブロックのPure Heritage Clone (Clone 31)を使用。2018年初リリース。モンダヴィ・ト・カロンにしかない区画で、シュレイダーの親会社コンステレーションがモンダヴィを所有することから、トーマス・リヴァース・ブラウンがモンダヴィ・ト・カロンを使うことが出来るようになり、その際、非常に特徴的な小粒で味わいが凝縮したこのクローン単独のブロック・シングルを造ることにし、今までにないワインが誕生。ブルーベリー、カシス、ブラックベリーが凝縮した輝くような瑞々しさを有する。
ワインのプロフィール
ヘリテージ・クローンのカベルネ・ソーヴィニヨンは、モンダヴィ・ト・カロン・ヴィンヤードの中で長い歴史を持つ独自のクローンが植樹された単一ブロックから収穫されたものです。
このクローンは、カリフォルニア大学デービス校が主導するプロジェクトの一環として、カリフォルニアの主要なワイン生産地のブドウ畑から、歴史的に受け継ぐべき特に優れた品質のクローンを特定するために、1980年代に他と分けられ単独の区画に植えられました。
このクローンは1950年代まで遡ることができ、H.W.クラブが1860年代にト・カロン・ヴィンヤードに植えた最初のブドウの樹までも遡ることもできるだろうと考えられています。
このクローンは、人の拳よりも小さく、ありえないほど小さな房に小粒の実をつけ、非常に収量が少ないのが特徴です。
しかし、その品質は折り紙付きで、濃密で複雑味がある個性的なワインを生み出し、その魅力こそが、このクローンの樹を何十年にも渡り、栽培し続けるに値すると証明しています。
凝縮した果実と豊かな味わい、生き生きとした酸味でバランスが良く、熟したレッドチェリー、削りチョコレート、マンダリンオレンジの皮、甘い香りを含む土など、刺激的で多様な味わいが楽しめ、エレガントで表情豊かなワインです。
ヴィンテージ情報
2021年はクラシックなナパ・ヴァレーらしさが詰まったヴィンテージであり多くの人にとって、2020年に起こった災害からの復活を意味する年でした。
数年続く雨の少ないヴィンテージでしたが、ぶどうの樹にとって理想的な環境となり、低収量ながら、小さな房で、小粒のブドウは、しっかりと凝縮し、風味豊かな果実となり、母なる自然のめぐみにより、最適な熟度がもたらされました。
栽培チームとワインメーカーのトーマス・リヴァース・ブラウンは、2021年は品質も複雑さも共に2019ヴィンテージを上回る、素晴らしいヴィンテージであると確信しています。
2021年のワインを造るにあたり、ヴィンテージの力強さ、複雑味、そしてエレガンスを表現することを目指しました。
ジェブ・ダナックによる樽からのテイスティング・コメント
96-98ポイント
「2021年カベルネ・ソーヴィニヨン ト・カロン・ヴィンヤード・ヘリテージ・クローンは、信じられない程小さな房をつけて極低収量となる、カベルネ・ソーヴィニヨンの単一クローンワインです。インクのように濃い色の美しいブドウは、カシス、砕石、黒鉛、チョコレートの素晴らしい香りを放ち、モナストリー・ブロックと同様に、凝縮したフルボディで骨格のあるワインになります。この2021ヴィンテージも、熟成が必要なワインとなるでしょう。」
ジェブ・ダナック 2023年2月16日
畑情報
ト・カロン・ヴィンヤード
1868年、ブドウ栽培とワイン醸造のカリスマであるハミルトン・クラブによって最初に植樹されたト・カロン・ヴィンヤードは、長きに渡り、ナパ・ヴァレー最高峰のカベルネ・ソーヴィニヨンの産地として評価されてきました。
ブドウ畑の一等地では、沖積扇状地が良質で多様な鉱物に富み、豊かな土壌は多くの海洋堆積物を含んでおり、これらが、私たちのワインの類い稀な個性となっています。
ブドウの樹は、日中は十分な太陽光と最適な温度を受け、夜は海からの冷たい霧によって冷やされます。
このように個性を称え、土地の起源と品質へのこだわりこそが、シュレイダー・セラーズの核心です。
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: オークヴィル/ Oakville
畑: ト・カロン・ヴィンヤード/ To Kalon Vineyard、クローン31のみ
ワインメーカー: トーマス・リヴァース・ブラウン/ Thomas Rivers Brown
熟成: 仏産新樽熟成(ダルナジュー社&タランソ―社)
キャップ: コルク
アルコール度数: 15.4%