スケアクロウと同じ自社畑の樹齢の若い木の葡萄を使用。小ロットで発酵後にブレンド。仏産樽熟成17ヶ月(新樽70%)。熟した果実のたっぷりとした味わいはまるでチェリー・ジュースを思わせ、絹のような滑らかさが最初から最後まで鮮やかな印象を残しつつ複雑味もたっぷり。
ムッシュ・エタンはオズの魔法使いの「ブリキ男」の名前を冠したワインでスケアクロウと同じ自社畑の樹齢の若い木のブドウを使用している。
ラベルにはブリキ男が描かれ、スケアクロウの瓶首には藁のリボンが巻いてあるが、ムッシュ・エタンの首にはブリキ男にふさわしい針金のチャームが結ばれている。
ヴィンテージ情報~ヴィンヤード・マネージャ―、マイケル・ウルフ
2019年はラザフォードに2018年の年間降雨量600mmに比して1140mmと1.8倍の雨に恵まれ、冬は非常に寒く、萌芽は前年より2週間ほど遅かった。
5月中旬大雨が降り、6月は開花時の天候が安定せず、作柄は平年並みとなった。
気温は穏やかに推移し、8月の熱波で、ブドウ樹の成長は一時的に緩やかになったが、ヴェレゾンは早く均一だった。
9月に寒い夜が何度かあり、果実は新鮮さと酸を保つことができた。
収穫はオールドメン(樹齢約70年の古樹の愛称)から始まった。
もう一つの非灌漑区画には、サン・ジョルジュのルーツストックにコーンのクローンというオールドメンと同じ組み合わせのルーツストックが植えられている。
畑ブロック毎に完熟の適正時期を見定めて、10月21日に収穫を終え、最終的に収量は平均を上回った。
テクニカル情報~ワインメーカー、セリア・ウェルチ
ラザフォードにあるJ.J.Cohn Estateで栽培され、2019年10月12日から21日の間に手摘みで収穫されたブドウのみを使っている。
果実は除梗、選果し、ステンレス製の小型タンクで発酵させた後、仏産樽(新樽75%)で合計17ヶ月間熟成し、無清澄、無濾過で2021年4月にボトリングした。
生産量は2700ケース。
テイスティング・コメント~ワインメーカー、セリア・ウェルチ
クランベリー、プラムのような赤い果実アロマ。ラズベリージャム、チェリーボンボン、ザクロの繊細なニュアンスがあり、さらにクローブ、バニラ、パイプタバコ、マホガニーが感じられる。
口に含むと、赤い果実のコクと味わいが広がる。
リリースしたてでもタンニンは穏やかだが、熟成を経てタンニンは柔らかく変化していく。
今は突出することのない穏やかなタンニンだが、熟成させるとさらに柔らかくなる。
ヴィンテージ: 2019年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン87%
ブレンド品種: マルベック8%、メルロ4%、プティ・ヴェルド1%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: ラザフォード/ Rutherford
畑: J.J.コーン・エステート/ J.J.Cohn Estate
備考: 限定数入荷 完売 Parker Point 95 (Wine Advocate, End of October 2021)by Lisa Perrotti-Brown
ワインメーカー: セリア・ウェルチ/ Celia Welch
醸造: ステンレス・タンク発酵
熟成: 仏産樽にて17か月熟成(新樽比率75%)、ノン・フィルター
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.7%