赤ワインの自社畑はオークヴィルの東側、銘醸畑が集まるほぼ真ん中に位置する。スクリーミング・イーグル、ボンドのセント・エデン、ダラ・ヴァレ、ピーター・マイケルのオー・パラディ、ジョゼフ・フェルプスのバッカスなど。3つの違った土壌から多様性のある葡萄となる。オーガニック栽培。数種の醗酵槽と使い、仏産樽約2年熟成(新樽率50%) 鉄分を多く含んだ赤土土壌の個性がワインの味わいにも現れフルボディ、凝縮感のあるタンニン。
ラッドから「クロスローズ」ブランドが新しくリニューアル
ラッド・エステートは創業者・故レスリー・ラッド氏が1996年にオークヴィルの国道より東側のオークヴィル・クロスロードとシルヴァラード・トレイルが交差するナパ・ヴァレーでも特級のワイナリーが結集する地区に自社畑を購入。
ボルドーのシャトー・オー・ブリオンを目標に、素晴らしいテロワールと名立たるワインメーカーのバトンリレーにより高い評価を受けてきました。
ワインは自社畑のみから造られ、赤ワインは銘醸地オークヴィルから、白ワインはオークヴィルの西側山麗マウント・ヴィーダーに自社畑を持ち、オーガニック栽培を行っています。
2015年にシャトー・マルゴーのインターンを終え、ワイナリーに戻ったレスリーの娘サマンサが、父レスリーの情熱と宝物である自社畑のワインを継承し、新たな息吹を新しいチームと共に吹き込んでいます。
サマンサの新しい取り組みの一つは、今までラッド・ブランドの3つのワイン(白1、赤2)をセレクトした以外の葡萄は、全て売却されていましたが、シャトー・マルゴーのパヴィオン・ルージュ・ド・シャトー・マルゴーにならい、セカンド・セレクションから「クロスローズ」ブランドにて赤・白ワインをリリースします。
数代前のワインメーカーによりクロスローズのワインは造られていましたが、まったく新しいものとしてラベルもリニューアルしました。
クロスローズは全て自社畑の葡萄のみから造られ、醸造もラッドと全く同じ、ブレンド・セレクション時に分けられ、追加熟成・瓶詰めされます。
ヴィンテージ情報
むずかしかった2017VTGの後、品質、収量とも完璧なナパ・ヴァレーのお手本とも言える年。
たっぷりと雨が降った冬から春、おだやかな初夏から十分な日照、熱波もなく栽培チームが十分な管理を行え、収穫も最適なタイミングを捉え何回にも分け、糖度・成熟度を見て収穫。
素晴らしい葡萄となった。
テクニカル情報
醸造:土壌・葡萄の個性に合わせた形の違うステンレスタンク、自社畑の岩を砕いで混ぜたコンクリートタンク、小樽醗酵(225リットル~500リットル、葡萄の撹拌を回転させて行う)など、数種類の醗酵槽を使い分ける。
熟成:仏産数年使いの樽54%、仏産新樽38%、テラコッタのアンフォラ4%、ステンレスタンク4%で約22か月
テイスティング・コメント
鉄分を多く含んだ赤土土壌の個性がワインの味わいにも現れ、土っぽさ、赤味の肉などのオークヴィルのカベルネ・ソーヴィニヨンらしさが葡萄の持つ本来の果実味(ブルベリーやストロベリーのニュアンス)と共に楽しめる。
フルボディ、濃い色合い、凝縮感のあるタンニン。
今直ぐにも楽しめ、熟成も十分に期待できる。
ヴィンテージ: 2018年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: ほぼカベルネ・ソーヴィニヨン100%
ブレンド品種: カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド少々
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: マウント・ヴィーダー/ Mt. Veeder
畑: オークヴィル・エステート/ Oakville Estate
備考: Parker Point 90P Wine Advocate Jan.2021 by Lisa Perrotti-Brown
ワインメーカー: ナタリー・バス/ Natalie Bath
醸造: ステンレス・タンク、コンクリート・タンク、小樽など数種類の発酵槽で発酵
熟成: 仏産樽(数年使い)54%&仏産新樽38%&アンフォラ4%&ステンレス・タンク4%、22か月熟成
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.8%
JAN: 860004052302