悲劇の2020年を起死回生するレアム初のロゼワインは、母なる大地がもたらしてくれた8月後半に収穫したプレミアム赤ワイン品種(早い収穫!)からの奇跡のワイン。2023年ロゼもまた母なる大地がもたらしてくれた奇跡的に遅くまで収穫を待つことができた2023年を反映して10月後半に収穫されたプレミアム赤ワイン品種から造られた奇跡のロゼ(ロゼを造るには遅い!)。アルコール度数12.9%に仕上げられた生き生きとした凝縮感が際立ち、華やかに香り立つ味わいは印象的で記憶に残る仕上がり。
記録的に遅い収穫となった2023年を反映した遅摘みのプレス製法ロゼワイン
ナパ・ヴァレーの南に位置する涼しいクームスヴィルにある自社畑フェアラ・ヴィンヤードのメルロ90%、ナパ・ヴァレーの北に位置する暖かいカリストガから珍しくも近年ではその個性に注目が集まるシャルボノ*10%から造られる。収穫は10月後半。普通、10月後半収穫というと濃厚なプレミアム赤ワイン用の葡萄と思われるかもしれないが、2023年は記録的に生育が遅く、春から夏にかけて涼しい日々が続き、夏の熱波も訪れず、秋の雨も来ないという奇跡のヴィンテージ。糖度はゆっくりと上がり、果皮・種の成熟もゆっくりと完熟し、酸は落ちず、非常に高品質の葡萄を得ることができた。
この奇跡を表すワインとして2020年のファースト・リリースに倣い、ダイレクト・プレスのロゼを造ることを決断。手探りだった2020年のロゼと比べ、2023年のロゼは成熟した果実と、濃い色合いを示すが、決してこのワインも意図的に造ろうと思ったわけでなく、母なる大自然がチャンスを作ってくれたワインである。
*シャルボノ/Charbonoもともとはフランスのサヴォアで栽培されていた品種。19世紀にアメリカに持ち込まれ、ナパ・ヴァレーではカリストガで少量栽培されている。濃厚な味わいの果実ながら、アルコール度数は低めに保つことができ、ブレンド用として使われる珍しい品種。
2021年に少量リリースした2020年のラ・フェ・ロゼと同じボトルとラベル。名前は2022年に再リリースしたプレシャス・ツインを引き継ぐ。ラベルに描かれたマヤ文明の羽の生えた蛇の神が対、あるいは双子(ツイン)として崇められることに因む。
色合いは濃い目のサーモン・ピンク。グラスから溢れるように立ち上がる生き生きとした柑橘系の香り、ストロベリー、ラズベリー、花の香など。味わいにはスパイシーでハーブのニュアンス(フェンネル、白胡椒、ブーケガルニ)や、複雑な要素が様々に重なり合い、深みがある。ミディアム・ボディ、秀逸な酸が存在し、アルコール度数は12.9%でタイトに引き締まった仕上がり。余韻にもスパイス感と赤系ベリーが心地よく残る。
ラベル
美しい天使が飛び立つレアムのソーヴィニヨン・ブラン「フェデリオ」のラベル作者シルヴィア・ジ女史がこのロゼのコンセプトを理解した上で描いた作品。メキシコの古代アステカ文明の神である羽毛の生えた蛇「ケツァルコアトル=夜明けの神」がイメージ。再生と明星を意味し、ロゼのイメージに良く合うカラフルな色使いで、アステカの文化の象徴でもある金色の太陽の光も描かれている。オリジナル作品は、白樺材にアクリルと金箔で描かれています。(マヤ文明ではククルカンとして信仰される蛇の化身の神でもある)
ヴィンテージ: 2023年
容量: 750ml
タイプ: ロゼ
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: メルロ90%
ブレンド品種: シャルボーノ10%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
畑: メルロ:フェアラ・ヴィンヤード(クームスヴィル、レアムが共同オーナー) シャルボーノ:カリストガ
備考: 特別ワイン 限定数入荷在庫僅少
ワインメーカー: ブノワ・トゥケ/ Benoit Touquette
醸造: 強い圧力をかけずに優しくプレス、ステンレス・タンクで低温発酵・熟成プロヴァンス・スタイルの白ワイン造りのロゼ
キャップ: コルク
アルコール度数: 12.9%