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Paradise Ridge

Paradise Ridge Chardonnay Kanaye The Grape King 2018

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※長澤がイギリスに旅立った1865年から2015年に150周年となったことを記念し、ラベルおよびワイン名をリニューアル。

かつて長澤がブドウを育て、ワインを造ったロシアン・リヴァー・ヴァレーの畑から生まれるブドウを使い、豊かな果実味と樽の風味を持ちながら、冷涼な気候がもたらす酸味の効いたバランスの良いスタイルに仕上げている。

長沢 鼎(ながさわかなえ)は1800年代中期、日本の夜明けを胸に鎖国政策を敷く幕末の薩摩藩から13歳の若さで18名の同志とともに密かにイギリスに留学した。

その後キリスト教団に入会してブドウ栽培を学び、アメリカ東海岸からカリフォルニアに渡った長沢はソノマにワイナリーを設立、フィロキセラ禍や禁酒法などの苦難を乗り越え商業的な大成功を収め、"ブドウ王(グレープ・キング)」と呼ばれ米国で最も成功した日本人として尊敬を集めるようになった。

州内の10大ワイナリーに名を連ねるに至った長沢のワイナリーだったが、かつて米国内で広まった日系人差別の歴史の中でその事業を親族に正当に引き継ぐことを許されず、この偉大なサムライストーリーは闇に葬られ忘れ去られていった。

長い月日が流れ、1983年レーガン大統領来日の際、国会での公式スピーチにおいて福沢諭吉や松尾芭蕉と並び長沢鼎の米国における多大なる功績を取り上げ褒め称えた事をきっかけに、各メディアが取り上げ様々な書籍が出版されたことで再び多くの日本人の知るところとなった。

ソノマのサンタローザ市は現在のカリフォルニアのワイン産業に大きな影響を与えた彼の偉業に敬意を表し、長沢が遺したワイナリー跡地を”Nagasawa Community Park"として今に残している。

長沢が所有した土地の一部は現在パラダイス・リッジ・ワイナリーが継承し、その偉業に感銘を受けたビック・ファミリーにより彼の名を冠した高品質でエレガントなシャルドネとジンファンデルが毎年少量造り出されている。

ソノマ生まれの布袋ワインズ オーナー、ビル・キャンベルは幼い頃から長沢ゆかりの地で育ちその敷地内で遊んだ。

現在ワインビジネスを手掛けていることから 「縁」を感じ、この素晴らしい伝統をさらに日本に広めるべく、"KANAYE The Grape King"をリリースすることとなった。

2014年 鹿児島県いちき串木野市に開館した薩摩藩英国留学生記念館には、長沢の苦難の歩みとともにこのワインが紹介されている。