仏産樽22ヵ月熟成(新樽56%) パソ市西側山斜面の畑は表土から地中深くまで続く粘土石灰岩土壌。深みと磨き抜かれた洗練さを兼ね備え、スパイシーで香り高く、黒系の果実や黒胡椒、ハーブ、森林のニュアンス。日中の気温が高いパソでは、典型的な濃いシラーが多いが、このワインは、濃さの中にエルミタージュのような北ローヌのバランスを兼ね備える。
テイスティング・コメント
2019年ヴィンテージはこのワインの9年目となり、年々この特徴あるシラーがメルカ・ファンの間で定番と成りつつある。
黒系の果実や黒胡椒のスパイシーさが香り高く、秋のハーブ(ナツメグやカルダモン)、森林のニュアンスが複雑に現れる。
日中の気温が高いパソ・ロブレスでは、典型的な濃いシラーを造る生産者が多いが、このワインは、フランス、エルミタージュのような北ローヌのシラーのイメージでワインを仕上げている。
生産量:約150ケースのみ。
畑情報
パデレフスキー・ヴィンヤード
メルカはシラー品種の最良の畑を長い間世界中で探した結果、ローヌでも、オーストラリアでもなく、カリフォルニアのセントラル・コーストのパソ・ロブレスに見つけた。
1900年代の有名なピアニスト・ヤン・パデレフスキーが1913年にこのパソ・ロブレスに購入した800haの広大な土地の中にあり、その名前にちなんで畑名が付けられている。
畑はパッチワークの様に土壌の質が違い、けわしい丘の斜面に表土から地中深くまで続く粘土石灰岩の上にシラーは植樹されている。
これほど表土近くに石灰岩が厚く広がるものはカリフォルニアでは非常にめずらしい。
またパソ・ロブレスのどこにでもある訳ではなく、限られた場所に露出する。多くは市街地から西側に集中する。
この土壌を最大限に葡萄に反映させるには植樹率、仕立てなど十分なケアが必要であり、それが叶えられる栽培家は数が限られる。
パデレフスキー・ヴィンヤードはその一つである。
ヴィンテージ: 2019年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: シラー100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: パソ・ロブレス/ Paso Robles
畑: パデレフスキー・ヴィンヤード/ Paderewski Vineyard
ワインメーカー: フィリップ・メルカ/ Philippe Melka
熟成: 仏産樽にて22か月熟成(新樽比率55%)
キャップ: コルク
アルコール度数: 15.5%