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Matthiasson Family Vineyard

Matthiasson Tendu Mataro Dunnigan Hills 2019

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気軽に飲めて体に優しいワインとしてデビューしたマサイアソンのテーブルワイン。

2018 年冬と19 年春には待ちに待った雨が降り、土壌とブドウの樹を生き返らせてくれました。

乾燥していた6-8 年の間よりもタンニンと凝縮感は穏やかになり、トーンが高めの果実感とデリケートな口当たりの明るいワインに仕上がりました。

以前はタンデュの区画のみが有機農法で栽培されていましたが、収穫されたブドウの質の良さが認められて現在では畑のすべてが有機栽培になり、カリフォルニア農業への小さな貢献になりました。

2 ヴィンテージ目のこのマタロ(ムールヴェードル)は、痩せていて風化した砂利質堆積土壌(コーニング・シリーズ)のウィンドミル・ヴィンヤードのブドウを使っています。

ここはダニガン・ヒルズAVA のヨロ郡ウッドランドにある有機認証取得済み(CCOF) の畑で、標高はそれほど高くはなく、日中の気温がかなり上がる場所です。

土着酵母を使い、低温でステンレスタンク内で発酵します。

旧樽にて5 ヶ月間熟成をし、無濾過・無清澄で瓶詰めしました。

オーナー醸造家のスティーヴ・マサイアソンはナパ・ヴァレー屈指のヴィンヤード・コンサルタントです。

彼のクライアントにはアイズリー、シャペレ、スポッツウッド等があり、バランスの取れたブドウ造りに定評があります。

マサイアソンは完全家族経営の小さなワイナリーです。

スティーヴが造る白ワインはイタリア・フリウリ地方のワインがモデルで、赤ワインはボルドー・スタイルが中心です。

畑(現場)出身の現場主義であり、畑の作業は可能な限り全て自分で行います。

そして、スティーヴはワインの味わいを決定する重要な要素である収穫時期を通常より 3 ~ 4 週間早めることを好み、カリフォルニアワイン業界全体を驚かせています。

2014 年には、アメリカの有力紙サンフランシスコ・クロニクルの「Winemaker of the Year」に選ばれ、今後の活躍が期待される敏腕若手醸造家です。

スティーヴ・マサイアソンにとって、ワインを造るという事は、畑仕事の延長にしか過ぎません。

マサイアソンで使われるブドウはナパ・ヴァレーとソノマ・ヴァレーの畑から収穫され、どれもスティーヴ本人が生育期を通して栽培を管理する畑です。

スティーヴはブドウ品種が本来持つ個性や香りをワインにそのまま反映させるスペシャリストです。

彼は、どこにでもあるようなシャルドネやカベルネ・ソーヴィニョンはもとより、リボッラ・ジャッラやレフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソのような、普段ナパ・ヴァレーでは、あまり見かけない品種も得意とします。

どんな品種であっても、彼の仕事は、ただひたすらそのブドウが育つ土壌と品種の個性をワインに反映させることです。

マサイアソンのワインの特徴は、お食事に合わせる事を前提とした爽快感と、通常のカリフォルニアワインよりも低めのアルコール度数です。

畑それぞれに適した栽培農法を用いることによって凝縮感のあるブドウを育て、醸造家としての自己顕示欲を極力抑え、ブドウの個性を尊重することによりアロマティックな香りに包まれたバランスの良いワインを造ることが可能になります。

カリフォルニアにおいて優れたバランスを持つシャルドネとピノ・ノワールを探求する組織として一世を風靡した「In Pursuit of Balance (IPOB)」の元メンバーであり、ヨーロッパを思わせるエレガントで鮮やかなワインを造ることに定評があります。