ワインメーカーのジル・ニコールは、偉大なトスカーナのインスピレーションを元に、キャンティクラシコを代表するテヌータ・ディ・ノッツォーレのアンブロジオとジョヴァンニ・フォロナーリの親子の協力の元、その伝統的スタイルでサッジを造っています。
グラスの中では濃く鮮やかな、レッドチェリーと甘いスパイスのアロマを感じます。
熟した野イチゴとほのかなホワイトペッパーの香りが、生き生きとしたバランスの良い口当たり全体に、重層的な複雑さを加えています。
中盤の心地よい豊潤さが、ソフトで長いフィニッシュへとつながります。
これまでのヴィンテージと同様に、2019年のサッジもワシントン州のトップクラスの2つのサンジョヴェーゼの畑のブレンドで、どちらもブドウの樹勢と実の大きさを管理する上で重要な、水はけの良い土壌の場所に1998年に植樹されたものです。
キャンディ・マウンテンは温暖な畑で、熟したブラックカラントの香りとフレーバーを持つサンジョヴェーゼをもたらします。
ヤキマ・ヴァレーにあるブシェイ・ヴィンヤードのサンジョヴェーゼは、冷涼な立地で、ブレンドに生き生きとした表情とバランスの良い酸味をもたらします。
このサンジョヴェーゼにシルキーで洗練されたタンニンが特徴のホースヘブンヒルズのカベルネ・ソーヴィニヨンと、デン・ホードのグランドビュー・ヴィンヤードの深い色と快活さを持つシラーをブレンドしています。
2019年は、優れた品質と安定性を備えた素晴らしい赤ワインが生まれました。
今季はゆっくりとしたスタートとなりました。
予期せぬ冬の終わりの雪が3月中旬まで続き、その結果、土壌が温まるのが遅く、4月の芽吹きは遅れましたが、5月には気温が上昇し開花が促進されました。
夏の天候は穏やかで、熱波もなく、秋まで気温は穏やかに留まりました。
ブドウの成熟はゆっくりでしたが、そのおかげで果実は生理学的に完全に成熟し、その結果、フレッシュでエレガントなスタイルが際立つヴィンテージとなりました。
手摘みしたブドウを優しく破砕し、2トンの小型タンクで発酵しました。
その後、セニエ(フランス語で「血を流す」の意)と呼ばれる手法で、発酵の最初にタンクから果汁の5〜10%を取り除き、果汁に占めるブドウの皮の割合を増やしました。
これにより、よりリッチで凝縮感のあるワインになります。
少量生産で、平均30日間の長期マセレーションにより、洗練されたタンニンとシルキーな口当たりを実現。
フレンチオーク樽(新樽55%)で18ヶ月間熟成。
ロング シャドウズは2002年にワシントンワインのヴィジョナリー(先見の明を持った)アレン シュープによって設立されました。
シュープは1984年から2000年までの間シャトー サン ミッシェルの社長兼CEOを務め、世界的に高名なイタリアのピエロ アンティノリ (コル ソラーレ)とドイツのドクター ローゼン (エロイカ リースリング)との国際的なワインづくりのパートナーシップを築きました。
ロング シャドウズはこの成功を礎に世界の主要なワイン産地の偉大なワインメーカーのエリート集団をワシントン州に招き、ワシントン州のコロンビア ヴァレーの葡萄栽培地の素晴らしさを明示するワールドクラスのワインをつくる為に設立されました。
それぞれのワインメーカーはシュープとワイナリー在住のワインメーカージル ニコールと個別にパートナーを組み、個々の典型的で最高品質のワインを各々の醸造法でつくり、独自のボトルに詰められています。