バイオダイナミック農法で栽培された自社畑のブドウと、同じ考えを持つ他の畑のブドウを慎重にブレンドし、オレゴンの力強いヴィンテージのフラッグシップピノ・ノワールを造りました。
このワインで、ウィラメット・ヴァレーのピノ・ノワールに対するオレゴンの評判が時間とともに高まっていく理由を発見してください。
エレガントな果実味と骨格を持つ、美しく複雑なワインです。
ブラックラズベリー、マリオンベリー、ブルーベリー、熟したダークチェリーなどのダークフルーツのクラシックなアロマとフレーバーに、ブラックティー、クローブ、バニラ、トースト、オレンジの皮、森林の床などのアクセントが加わっています。
しなやかなタンニンと明るい酸が、スパイシーな余韻を伴うコーティングされたフィニッシュへと導きます。
太平洋岸北西部は比較的暖かい冬を迎え、降水量は平均以下となりました。
乾燥した状況は9月と10月まで続き、2021年は記録的な乾燥した生育期となり、現在進行中の干ばつの懸念に拍車をかけています。
生育期は涼しく始まり、4月と5月には気温の変動が大きくなりました。
最も大きな気象現象は6月下旬に発生し、3日間にわたってヒートドームがこの地域を覆い、歴代の気温記録を12度も更新したことです。
幸いなことに、ブドウ樹の生育が進んでいたため、被害は最小限にとどまりました。
生育期は10月まで温暖に推移しました。
収穫時の果実の品質は非常に良いものから並外れたものまでありました。
全房を除梗し、毎日ポンプオーバーをしながら48時間低温で樽熟成させます。
一部のロットでは、さらに複雑さを増すために全房のまま残しています。
発酵中、風味と色をさらに凝縮させるため、セニエ法で果汁の10%を取り除きました。
発酵はステンレスのオープントップタンクで行い、毎日パンチダウンを行います。
フレンチオーク樽で10ヶ月間熟成。
キング・エステートはピノ・ノワールの生産地として有名なウィラメット・ヴァレー北部のダンディー・ヒルズやヤムヒル-カールトンを南に約150km下った牧歌的なロレーン・ヴァレーにあります。
ここは南に位置していますが太平洋の寒流による冷気の影響を受けやすくエレガントで爽やかなスタイルのワインがつくられます。
敷地内の中央にある丘の上に建つ城館様式のワイナリーからは牧草地、緑の山々に囲まれた418ヘクタールに及ぶ所有地の素晴らしい眺めを見下ろすことができ、初めて訪れた人は生活のリズムが季節や大地の恵みと密接に繋がってゆっくりと流れるシンプルな時間に呼び戻される気分になります。
オーガニックの認証を受けた葡萄畑にはピノ・ノワールとピノ・グリが植えられ、敷地内には果樹園や花畑、菜園、ベリー畑が散在し、養蜂場や豚肉加工場もあります。
この荘園のような環境は中世の自給自足の共同体を想起させるようですが、ワインづくりでは最先端の地でもあります。
最新式の醸造機器と技術を最新の環境保全型のオーガニック農法と共に用いており、エステートレストランに於けるワールドクラスの料理プログラムは全てを見事に一体化させています。
ピュアで洗練されたキング・エステートのワインは上質な料理と自然な相性をみせています。
ワインのプロの皆様にはキング・エステートのピノ・グリが過去4年間連続して全米のレストランでNo.1の米国産ピノ・グリになったことにご賛同していただけるものと思います。