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Salvaje

Emiliana Salvaje Syrah-Roussanne Casablanca Valley 2021

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凝縮した藍色に近い紫がかった赤色。ブラックベリーやプラム、ブルーベリーなどの黒い果実のフルーティな香りが中心となり、その後にかすかなフローラルなアロマが感じられます。口に含むとオリーヴや白い花の香りが感じられ、シルキーな口当たりと中庸なボリューム感を持つフィニッシュの長いワインです。深い花崗岩由来の崩積土。粘土質成分は少なく砂質ローム質。結果、根が地中深く伸びる。弱酸性(pH6.1‐6.3)、有機物は少なく、中庸な肥沃度で塩分濃度は低い太平洋のフンボルト海流の冷気の影響を受ける。一定の湿度が保たれ、平均気温は夏で25℃、冬で14℃ほど。2020-021 年シーズンは雨の多く寒い冬に始まり、降水量も前年より多い230mm。春は寒く数回か霜が降りたが、シラーは発芽が遅い品種の為、影響は無かった。完熟のプロセスは春から夏の穏やかな気温の為前年よりゆっくりと進み、結果、収穫も遅れたが、バランスの良い完璧なブドウが収穫された。ヴィンヤード: 沿岸山脈の麓の広がるカサブランカのラ・ヴィニジャ・ゾーンにあるラ・ケブラーダ・ヴィンヤード。シラー:ブロック13, 24, 30、ルーサンヌ:ブロック19、海抜380m、垂直仕立て、北東から南西に走る畝

植樹年・植密度:シラー:ブロック30―2015 年4,000 本/ha、ブロック13&24―2003 年3,200 本/ha、ルーサンヌ:2010 年3,200 本/ha

収量:10 トン/ha、60 HL/ha

醸造家:ノエリア・オルツ 醸造所:ロス・ロブレス

醸造: 手摘みで収穫されたブドウは重みでブドウが潰れないように小型のケースに入れられ、ワイナリーに運ばれた後、直ちに冷却されます。選別はコンベアベルトの上で2 回行われます。1回は房選り、2回目は除梗後の果粒の選別をします。その後ブドウを破砕して重力の力でコンクリートと木製タンクに移し、約2 日間6-8℃で低温浸漬させます。その後温度を上げ天然酵母によるアルコール発酵が始まり、温度は20-24℃に保たれ、同時にポンプオーバーも行われます。その後ワインは卵型セメントタンクとコンクリートタンクの中で5 カ月熟成され、その間にマロラクティック発酵が自然に始まります。人為的な清澄作業は行われず、ボトリング前に1 ミクロンのフィルターでろ過されます。有機栽培、バイオダイナミック農法でブドウを栽培し続けているエミリアーナが、また新しいチャレンジを成し遂げました。これらの農法で栽培するブドウは年々健康で病害虫に強いブドウになっていくそうです。その強靭なブドウから造られたワインはSO2 を使用しなくてもとても美しいワインに変化します。冷涼なカサブランカでゆっくりと成長したシラーをメインに、エレガントで味わい深いワインがまた一つ誕生しました。「Salvaje (サルヴァへ)」はスペイン語で、「野生」の意味。