イタリア出身のオーナーの情ワイン造りへの情熱から生まれたレッドブレンド。ピザやパスタと最高の相性。
2021年の天候は成長期の最後は穏やかな気温が保たれ、ブドウが完熟に向かうのに最適だった。ハングタイムが通常より長く、収量はやや少な目、実果は小さめだったがより複雑なフレーバーを持ち合わせる。正に素晴らしいヴィンテージだった。
ラズベリーやプラムのアロマの中にバルサミコ酢やコーヒーのニュアンス。完熟のベリーやチェリーのフレーバーの中からオーク樽由来のバニラやキャラメル、シガーボックスなど複雑な層が現れる。
カモミ(Ca’Momi)-イタリア語で“モミの家”-モミとは、3人の共同経営者がイタリアで所有するヴィンヤードの元のオーナーの名前です。ダリオ・デ・コンティ,ステファノ・ミゴット、そしてヴァレンティーナ・グオロ・ミゴットの3人は、2006年にアメリカのナパ・ヴァレーにイタリアの伝統に根差したワインと食の文化を広めるため、カモミワイナリーを立ち上げました。
ヴェネト出身のダリオは、14歳からワイン醸造に携わり、親戚の経営するピッツェリアで働きながら学費を稼ぎ大学で醸造学の博士号を取得しました。ステファノは、北イタリアで3代続くヴィントナーの家に生まれ、幼い頃からワイン造りに携わってきました。大学で醸造を勉強したのち、地元で培った12年間のワインメーキングのキャリアと共にアメリカへ渡りました。独立精神旺盛だったヴァレンティーナは、1997年にアメリカで一旗揚げることを夢見てカリフォルニアへ移住しました。
彼らの造るワインは、イタリアの家庭で家族と一緒に食事を食べながら飲むワイン。美味しい料理は良い素材から作られるのと同じように、良質のブドウから造るワインは自分たちが大切な家族や友人と酌み交わしたいワインです。そこには余計な飾りや、難しい説明はいりません。誰もが気軽に楽しめ、食事との相性の良いワインこそが、3人の目指すワインです。やがて彼らは自分たちが造るワインをより楽しんでもらうためには、ワインカントリーにある普通のテイスティングルームでなく、ワインと共に素晴らしいクオリティの食事も一緒に楽しんでもらえる場所が必要と考えるようになりました。
シェフでもあり、アーティストでもあるヴァレンティーナは、ナパ・ヴァレーに居ながら、まるでイタリアのレストランで食事をしているかのような気分にさせてくれる、まさにイタリアの味をそのまま表現するピッツェリアとレストランをオープンしました。ここはイタリアのナポリ・ピッツァ協会AVPNが正式に認定している店で、この認証を持つレストランは本国イタリアを含め500店ほどしかなく、またアメリカ国内では76店舗しか認められていない、本場ナポリのピザを楽しむことができます。祖国イタリアでの長いワインメーキングのキャリアを持つダリオとステファノは、ナパ・ヴァレーの高品質なブドウを栽培する農園と良好な関係を築き、イタリアの伝統を守りながらニューワールドのワインを造っています。
現在カーネロスに3つの自社畑を持ち、全てオーガニック栽培を行っています。そのうちの一つ、クレセンドヴィンヤードは12エーカーほどあり、70年代にケント・ラスムーセンによって植えられたオールドヴァインも含まれています。この他、クレセンドから1マイル(約1.6キロ)ほど北にあるセルカンドヴィンヤードと、海抜1400フィート(約427メートル)に位置するワイルド・ホースヴァレーの畑で,シャルドネやピノ・ノワール、メルローなどを栽培しています。自社畑の他、厳選された農園からのブドウで造られる彼らのワインには、3人の良質なワインへのこだわりと、イタリア人にとって何より大事な食文化への情熱が込められ、大胆で豊かなその味わいに表現されています。
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