ABCの中では珍しく除梗せず、全房発酵するワイン。最良のヴィンテージにだけ、限定数のみ造られ、今まで2001年と2005年の2ヴィンテージが造られた。11年の時を経て遂に2016VTGをリリース。その後非常に少量を良いヴィンテージのみリリースしている。ワイン名の意味は「葡萄の房の涙」=全房発酵に泣かされる=梗のタンニンの収斂性が強く手強いことからの命名。長熟が期待される。
“ラーム・ド・グラップ”全房発酵100%で造るワイン
オー・ボン・クリマでは、“Every once in a lifetime”=「長い一生の中でたまに」造るキュヴェがある。それが「ラーム・ド・グラップ」で、全房発酵100%で造るワイン。
オー・ボン・クリマではアンリ・ジャイエの醸造方法を踏襲する為、全除梗するのが常であるが、造る価値のある葡萄の状況を見極めて、全房醗酵のキュヴェも造っている。
生産量は数樽のみ。
トップ・キュヴェに微妙なニュアンスを加味するものとして、イザベルやノックスに数パーセントブレンドする。
単独ワインとしてリリースするのは、梗が木質化(非常に固く、完全に乾燥した状態)した傑出したヴィンテージにだけ造られ、今まで2001年と2005年の2ヴィンテージのみ造られましたが、2016年、11年の期間を経て新たにリリースされました。
そして2017年、2018年、2019年、2020年、2021年も非常に少量ながら完熟した葡萄の房からのみブレンド用として造られ、全世界からの要望に応えて少量のみボトリングしてリリースする希少品。
2022年はボトリングされない予定。
ワイン名の意味は「葡萄の房の涙」=全房発酵に泣かされる=梗のタンニンの収斂性が強く手強いことからの命名。
オー・ボン・クリマのピノ・ノワールには珍しい力強いタンニンがあるワインだが、深みや複雑さが加味され、若いうち果実味が優先に感じられるが、熟成すると共に更に魅力溢れるワインとなる。
テクニカル情報
開放槽にて発酵、1日に2回人の手作業でパンチダウンを行い、優しい抽出を心掛け、醗酵後は優しくプレスし、仏産樽(フランソワ・フレール、新樽100%)にて約2年熟成後、何回かに分けてブレンド、追加熟成を繰り返し、卵白を使って清澄しフィルターを使わず、自然に澱が沈むのを待ち上澄みだけタンクに移し落ち着かせてから瓶詰。
更に2年瓶熟成させ、約4年をかけてからリリースとなる。
畑情報
2020年は特級格と言われるビエン・ナシード・ヴィンヤード(サンタ・マリア・ヴァレー)の90年代に植樹された樹齢30年を超える古樹の区画から。
今まではサンタ・リタ・ヒルズにあるサンフォード&ベネディクト・ヴィンヤードの古樹から造られてきたが、2020年はオー・ボン・クリマの本拠地でもあるビエン・ナシード・ヴィンヤードのブロック11の区画、クーロンは667の古樹が素晴らしい状態となったので全房発酵に踏み切り、ラーム・ド・グラップに採用された。
ヴィンテージ: 2020年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: ピノ・ノワール100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: サンタ・マリア・ヴァレー/Santa Maria Valley
ネステッドAVA、他: サンタ・マリア・ヴァレー
畑: ビエン・ナシード ・ヴィンヤード/ Bien Nacido Viineyard
ワインメーカー: ジム・エーデルマン / Jim Adelman
醸造: 100%全房発酵 優しくパンチ・ダウンを一日に2回行い優しい抽出を心がける
熟成: 仏産樽(新樽100%フランソロ・フレール製)にて約2年間
キャップ: コルク
アルコール度数: 13.5%