サン・パブロ湾からの霧と冷風の影響を受けて涼しいクームスヴィルとマウント・ヴィーダーの葡萄をブレンド。仏産新樽にて醗酵(6か月間バトナージュ(澱を撹拌)しながら熟成)、翌年初夏頃にマロラクティック醗酵終了後、数年使いの仏産樽で更に6か月熟成。(樽熟成12か月) 梨や青りんごの爽快な香りにトロピカルフルーツとハニーのニュアンスが混じる。クリーミーな口当たり、十分なリッチさがあるが重すぎず、綺麗な酸と白桃、ネクタリン、ライチなどの風味が広がる。
ナパ・ヴァレーらしいシャルドネに求められる要素とは?
価格によってもちろん違いますが、何でしょうか?
黄金の色合い、しっかりとした果実の濃さがある、オイリーなニュアンスがある、ダレ無い酸が綺麗に存在する、樽のニュアンスが、香ばしさや、スパイス感となって溶け込んでいる、甲殻類との相性が良い、などでしょうか?
「ナパ・ハイランズ」シャルドネはナパ・ヴァレーの葡萄栽培農家と密接な関係を築き、ナパ・ヴァレーのシャルドネらしさを生み出すべく、ナパ・ヴァレーの中でも涼しい地区の葡萄を使って造ります。
ヴィンテージにより最適な畑を選択し、別々に醸造・ブレンドしています。
ヴィンテージ情報
2022年は9月中旬に非常に暑い日が訪れた為、その前に収穫した葡萄には完璧な酸味とフレッシュさがあり、それ以降に収穫した葡萄は素晴らしい骨格を持ち、深みのある色あいと贅沢な果実味と力強さを合わせ持つ。収穫は9月11日の為白ワインに最適。
テクニカル情報
醸造・熟成:梗を付けたまま優しくプレスし、ステンレスタンクで2日間澱下げした後、仏産樽にて醗酵(6か月間バトナージュ=澱を撹拌することにより、リッチで複雑な味わいを生み出す)、マロラクティック醗酵は100%終了。
ステンレスタンクで休ませてから瓶詰め。(樽熟成10か月、ライト~ミディアム・トーストの仏産新樽率50%使用)
テイスティング・コメント
色は麦わら色から黄金色を示し、柑橘類や青りんごの爽快な香り、トロピカルフルーツ(メロン、マンゴー)と仏産樽から来るリッチな厚みとハニーのニュアンスが混じる。
クリーミーな口当たり、重すぎず、フレッシュで綺麗な酸と、白桃、ネクタリン、ライチなどの風味が広がる。
シーザーサラダ、ホタテのソテーやクリーム煮、甲殻類と好相性。
畑情報
サンフランシスコのあるサン・パブロ湾は冷たい海流の影響で夕方から朝にかけて冷たい霧が発生し、 ナパ・ヴァレーを北上する。
この霧の影響で湾に近い南側ほど夜から朝にかけて涼しく酸がキープ出来、 温かい日中には十分な日照を受ける。
この為、秀逸なシャルドネを得るには、ナパ・ヴァレーの南部地区で葡萄を得ることが必須である。
2022年はクームスヴィルとマウント・ヴィーダー中心。クームスヴィルはナパ市街地の東、なだらかな丘に広がる冷涼なエリアで、著名生産者も調達する畑から。クームスヴィルからは素晴らしいシャルドネが多く造られており、有名なコングスガードのザ・ジャッジもこのクームスヴィルに畑があります。
クームスヴィルはサン・パプロ湾からの冷たい風・霧の影響を受けながらも、カーネロスの様に直接風が当たらない為、朝は冷たい霧が静かに充満し、昼間は暑すぎず温暖な気温と日照を受け、夜になると冷たい風が優しく吹き込んできます。土壌は水はけの良い火山性で、火山灰と砂利質の堆積土壌が混じります。
マウント・ヴィーダーはナパ市街の西側のマヤカマス山脈が徐々に標高を高くする山岳AVAですが、南に位置する為涼しい風の影響を受け、酸が綺麗に残る。水はけの良い火山性土壌で標高が上がるにつれて日照も豊かに取れ凝縮した果実となる。両方の特徴ある気候と土壌から、葡萄は綺麗な酸を保ちながら、ゆっくりと完熟した葡萄となり、ナパ・ヴァレー・シャルドネ特有のトロピカルフルーツの味わいは柔らかく表現され、リッチな口当たりと樽のニュアンスが絶妙にバランスし、複雑なアロマが印象的で、飲みごたえのある仕上がりとなっております。
ヴィンテージ: 2022年
容量: 750ml
タイプ: 白ワイン
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: シャルドネ100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
畑: 2022年はクームスヴィル&マウント・ヴィーダー主体
醸造: 仏産樽にて醗酵・熟成(計16か月、新樽比率50%)、マロラクティック発酵100%終了
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.5%
JAN: 86754600987