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Matthiasson Family Vineyard

Matthiasson Ribolla Gialla Matthiasson Vineyard Napa Valley 2021

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ヘーゼルナッツ、焼き菓子に使うスパイス類、マイヤーレモンで作ったレモンクリーム、洋ナシなどのアロマがありますが、最も特徴的なのは、石を思わせる独特なミネラル感です。タンニンもしっかりと存在感をアピールしていて、フレッシュな酸のバランスと、アルコール度数の割にはしっかりとした重みと余韻の長さがあります。このワインは100%リボッラ・ジャッラで、スキンコンタクトをして造られる白ワインです。このテクニックは数千年も昔に開発された醸造方法で、この製法で造られた白ワインのことをオレンジワインとも呼びます。リボッラ・ジャッラはイタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州と隣接しているスロベニアに共通する土着品種だと言われています。歴史は古く、1296年にローマ法王によって書かれた書物にリボッラ・ジャッラの記述があります。このリボッラ・ジャッラはナパ・ヴァレーのオーク・ノールの西部に位置するマサイアソンの自社畑に実る、畝数わずか7列の貴重なブドウから造られます。カリフォルニアにおいてのリボッラ・ジャッラの歴史は、ガイザー・ピーク・ワイナリーの設立者として知られるジョージ・ヴェア氏が、2001年にイタリア自然派ワインの草分けである、ヨスコ・グラヴナーの畑から芽継ぎに適した芽のある若枝を持ち込んだのが始まりとされています。そのジョージ・ヴェア氏が所有していた畑の栽培責任者だったのがスティーヴ・マサイアソンでした。スティーヴとジルは、収穫時に鮮やかな黄色に染まるリボッラ・ジャッラに一目惚れをして、2006年に自分の畑を購入するとともに、樹齢15年のメルロの台木に接ぎ木したリボッラ・ジャッラの栽培を開始します。栽培は有機農法で行っています。オーナー醸造家のスティーヴ・マサイアソンはナパ・ヴァレー屈指のヴィンヤード・コンサルタントです。彼のクライアントにはアイズリー、シャペレ、スポッツウッド等があり、バランスの取れたブドウ造りに定評があります。マサイアソンは完全家族経営の小さなワイナリーです。スティーヴが造る白ワインはイタリア・フリウリ地方のワインがモデルで、赤ワインはボルドー・スタイルが中心です。畑(現場)出身の現場主義であり、畑の作業は可能な限り全て自分で行います。そして、スティーヴはワインの味わいを決定する重要な要素である収穫時期を通常より3~4週間早めることを好み、カリフォルニアワイン業界全体を驚かせています。2014年には、アメリカの有力紙サンフランシスコ・クロニクルの「WinemakeroftheYear」に選ばれ、今後の活躍が期待される敏腕若手醸造家です。スティーヴ・マサイアソンにとって、ワインを造るという事は、畑仕事の延長にしか過ぎません。マサイアソンで使われるブドウはナパ・ヴァレーとソノマ・ヴァレーの畑から収穫され、どれもスティーヴ本人が生育期を通して栽培を管理する畑です。スティーヴはブドウ品種が本来持つ個性や香りをワインにそのまま反映させるスペシャリストです。彼は、どこにでもあるようなシャルドネやカベルネ・ソーヴィニョンはもとより、リボッラ・ジャッラやレフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソのような、普段ナパ・ヴァレーでは、あまり見かけない品種も得意とします。どんな品種であっても、彼の仕事は、ただひたすらそのブドウが育つ土壌と品種の個性をワインに反映させることです。マサイアソンのワインの特徴は、お食事に合わせる事を前提とした爽快感と、通常のカリフォルニアワインよりも低めのアルコール度数です。畑それぞれに適した栽培農法を用いることによって凝縮感のあるブドウを育て、醸造家としての自己顕示欲を極力抑え、ブドウの個性を尊重することによりアロマティックな香りに包まれたバランスの良いワインを造ることが可能になります。カリフォルニアにおいて優れたバランスを持つシャルドネとピノ・ノワールを探求する組織として一世を風靡した「InPursuitofBalance(IPOB)」の元メンバーであり、ヨーロッパを思わせるエレガントで鮮やかなワインを造ることに定評があります。