ジェイ・サマーズは1996年にJ.クリストファーを設立し、長年ワインメーカーを務めましたが、2019年に辞して以来、この個人プロジェクトにすべてを捧げています。
現在はウィラメット・ヴァレー、ダンディ・ヒルズで、数十年来の付き合いのある畑でワインを造り続けており、今後は生産量の上限を以前よりもかなり少ない1,500ケース程度にしたいと語っています。
クロフト・ヴィンヤードウィラメット・ヴァレーで間違いなく白ワインのトップの一つに挙げられるのが、クロフト・ヴィンヤードです。
イオラ・ヒルズの南西、モンマスの町近くに位置し、海岸山脈の麓の古代の海洋堆積物土壌でオーガニック栽培を行っています。
オーナーはチャンシー・クロフトとトニ・クロフト夫妻で、耕作はリー・クロフトが担当しています。
ジェイ・サマーズは1999年からこのソーヴィニヨン・ ブランに携わり、以来、彼のワイナリーにとって不可欠な存在となっています。
J.C.サマーズを立ち上げる際に、彼が選んだのは彼のお気に入りの区画であるC アッパーブロックでした。
2004年のヴィンテージはサンセット誌でその年のベスト白ワインに選ばれ、カルト・ワインとしても注目されました。
ジェイの白ワインの中でも特に個性的なワインであり、この特別な土地で栽培されたブドウからワインを造ることは喜びであると語っています。
醸造はノンブロ社のコンクリート・エッグ45%とステンレスタンク55%の混合で行われました。
栽培されている品種はソーヴィニヨン・ブランのクローン1で、0.4haの畑で栽培されています。
2022年は冷涼な年で、収穫されたワインは酸度が高く、pHが低かったため、通常マロラクティック発酵を行わないこのソーヴィニヨン・ブランについても、一部をマロラクティック発酵させることを決断しました。
これは、ワインのpHが低かったことが主な理由です。
そのため、熟成期間も通常よりも長く設定しました。
11カ月間じっくりと熟成させることで、マロラクティック発酵による影響が落ち着き、ワイン全体が美しく調和し、バランスの取れた酸味と低アルコールの素晴らしいリッチさを実現しました。
J.C. サマーズは、ジェイ・クリストファー・サマーズと彼の長年のパートナーで妻のロンダ・ニューウェル・サマーズとのコラボレーションです。
ラベルには、彼らのワイン造りの冒険における新たな段階を意味する新月が描かれています。
オーナーであり生粋のオレゴニアンであるジェイ・サマーズは、30年以上ウィラメット・ヴァレーでワインを造り、1996年にJ. Christopherブランドを立ち上げました。
彼の師匠であるキャメロン・ワイナリーのジョン・ポールやアデルスハイム、ニュージーランドのドライリバー等、偉大なワインメーカーの元でワイン造りの経験を積んだジェイ・サマーズのワインは小ロットで手造りされ、ウィラメット・ヴァレーの最高の畑のブドウのみを使用します。
J.C. サマーズの哲学は、旧世界のスタイル(焦点、長さ、バランスを重視)ワインを造ることです。
ジェイは言います「私たちはフルーツボム(果実爆弾)を造らない。
果実味、酸、テクスチャーが絶妙なバランスのワインを造りたい。
口中で中盤に広がる爆発的な味わいを超える、完成されたワインを造りたい。
それには急がず、ワインが自然に育つようにすることが重要だ。
ワインが自分たちのペースで発展するためには、人間の介入は最小限にとどめなければならない。
」彼は、旧世界のワインからインスピレーションを得て、それをウィラメット・ヴァレーのテロワールに適用しているのです。
ジェイはワイン造りが忙しくないときは、ギターを弾いたり、自身のバンド「Portland Cement」の新しい曲を作ったりしています。
彼らの新しいアルバム「The Road to El Groove」も、是非チェックしてみてください。