ヴィンヤード・マネージャーにアラホ、ベクストファー、スケアクロウを手がけるマイケル・ウルフ。ワイン・メーカーにアラホで14年間勤め上げたフランソワ・ペション女史。仏産樽にて10ヵ月熟成後ブレンド更に12ヵ月熟成(合計約2年) 凝縮した紫がかった色合いから期待が高まり、熟したクレーム・ド・カシス、甘草、グラファイト(黒鉛)、フル・ボディーながら、生き生きとした果実のフレッシュさや、シルキーでこなれたタンニン、秀逸な酸も存在し、樽の香ばしいニュアンスも現れる。
ヴィンテージ情報
2019年は、2018年に引き続き素晴らしく均一性に富んだ最良ヴィンテージとなり、とてつもない深みと複雑さを持つワインとなった。
春の小雨で始まり、徐々に暖かくなる生育期の中で降雨は適量で、高い品質の比較的小さな結実となり、8月と9月の穏やかな気温のおかげで、長い生育期難を確保でき、十分な成熟を待ち、ブロック毎にピンポイントで収穫日を決めることができた。
テクニカル情報
収穫時期:9月20日から10月7日。ブロック1、3、4、6の葡萄は各ブロックの特徴を見事に表現。
醸造:厳しい選果の後、醗酵、仏産樽にて約10ヵ月熟成後ブレンド。
もう一度樽に戻し更に約12か月追熟(合計約2年の樽熟成)、2021年中旬に瓶詰、瓶熟約1年を経て2022年秋にリリース。
テイスティング・コメント
2019年は黒系ベリー、スパイス、メントール、甘草、ドライ・フラワーの香りが層になって広がり、口当たりはしなやかで、濃厚で熟した果実、生き生きとした酸、タンニンは力強く細かい粒状に感じられる。
特徴的な深みと豊かさを持ち、個々のブロックの特性が見事に調和し、バランスが取れ、持続性のある、長い余韻が非常に印象的。
ナパ・ヴァレー/オークヴィルの特徴が遺憾なく発揮された素晴らしい仕上がり。
畑情報
ヴァイン・ヒル・ランチの畑・区画図
2019年の使用区画
2019年の収穫は9月20日にブロック3から始まり、ブロック1、ブロック4と続き、10月7日にブロック6で終了した
ブロック3:ベンチランドと呼ばれるなだらかな斜面の区画(収量:3.8トン/ 1エーカー)
ブロック1:マヤカマス山につながる丘陵地で斜度がある区画(収量:4トン/ 1エーカー)
ブロック4:ベンチランド(収量:2.8トン/ 1エーカー)
ブロック6:最高品質のワインができることが歴史的に証明されている丘陵地(収量:4.2トン/ 1エーカー)
※ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンの平均収量は10トン/エーカーと言われるので、このヴァイン・ヒル・ランチ・エステートの収量は非常に少なく、十分に収量制限のされた凝縮した果実が使われている。
ヴィンテージ: 2019年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: オークヴィル/ Oakville
畑: ヴァイン・ヒル・ランチ/ Vine Hill Ranch
備考: Vinous 98+ポイント Oct., 2021 by Antonio Galloni
ワインメーカー: フランソワ・ペション/ Francoise Peschon
熟成: 仏産樽にて約24か月熟成
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.8%