ヴィンヤード・マネージャーにアラホ、ベクストファー、スケアクロウを手がけるマイケル・ウルフ。ワイン・メーカーにアラホで14年間勤め上げたフランソワ・ペション女史。仏産樽にて10ヵ月熟成後ブレンド更に12ヵ月熟成(合計約2年) 凝縮した紫がかった色合いから期待が高まり、熟したクレーム・ド・カシス、甘草、グラファイト(黒鉛)、フル・ボディーながら、生き生きとした果実のフレッシュさや、シルキーでこなれたタンニン、秀逸な酸も存在し、樽の香ばしいニュアンスも現れる。
ヴィンテージ情報
2018年は、近年ナパ・ヴァレーの最良ヴィンテージと言われる2016年にも匹敵する素晴らしい年となった。
十分な冬の雨、暖かな春、熱波の来ない温暖な夏、夜には冷たい霧が入り酸を落とすこと無く長い生育期間を確保できた。
ヴァイン・ヒル・ランチの栽培管理エキスパートチームは完璧な葡萄を育むことができた。
テクニカル情報
収穫時期:2017年より約一か月遅い9月25日に始まり、10月12日に終了した。
この畑の個性=リッチで濃厚な果実を完璧に表現。
醸造:厳しい選果の後、醗酵、仏産樽にて約10ヵ月熟成後ブレンド。
もう一度樽に戻し更に約12か月追熟(合計約2年の樽熟成)、2020年中旬に瓶詰、瓶熟約1年を経てリリース。
テイスティング・コメント
2018年はがっしりとした骨格を持ち、非常に力強く仕上がっている。ココア、熟したブラックベリー、ブラックチェリージャム、プラム、ナツメグ、シナモン、カンゾウなどのスパイスが香り立つ。
きめ細かなタンニン、濃く良く熟した果実、生き生きとした酸味がつなぎ目無く結合し、複雑で深みのある豊かな味わいにまとまっている。
生産量1,100ケース。
畑情報
ヴァイン・ヒル・ランチの畑・区画図
2018年の使用区画
2018年の収穫は9月25日にブロック3から始まり、次にブロック1とブロック6、10月12日にブロック4で終了した
ブロック3:ベンチランドと呼ばれるなだらかな斜面の区画(収量:3.5トン/ 1エーカー)
ブロック1:マヤカマス山につながる丘陵地で斜度がある区画(収量:4.8トン/ 1エーカー)
ブロック6:最高品質のワインができることが歴史的に証明されている丘陵地(収量:3.8トン/ 1エーカー)
ブロック4:ベンチランド(収量:4.6トン/ 1エーカー)
※ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンの平均収量は10トン/エーカーと言われるので、このヴァイン・ヒル・ランチ・エステートの収量は非常に少なく、十分に収量制限のされた凝縮した果実が使われている。
ヴィンテージ: 2018年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: オークヴィル/ Oakville
畑: ヴァイン・ヒル・ランチ/ Vine Hill Ranch
備考: vinous 98P
ワインメーカー: フランソワ・ペション/ Francoise Peschon
熟成: 仏産樽にて約24か月熟成
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.8%