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Torii Mor

Torii Mor Pinot Noir 2021

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熟したブルーベリーやブラックベリーの甘く複雑な香り、複雑な大地とオークの香り、野生の花やバラの香りに縁取られた豊かな香りが特徴です。

酸味と甘みのバランスが良く、濃厚で凝縮したブルーベリーやブラックベリーのような新鮮な青黒い果実、調理やオークのスパイスの香り、大地の複雑なタッチが強調されています。

口当たりはリッチで複雑、エレガントです。

フィニッシュはリッチで長く、甘く、果実の複雑さ、ジューシーなタンニン、風味豊かな大地の香りが感じられます。

この2021年ウィラメット・ヴァレー・ピノ・ノワールは、今すぐにでもお楽しみいただけます。

2021年の生育期は暑くて乾燥し、天候の変化が大きい年でした。

5月末の異常な寒さと開花前後の比較的涼しい雨期が収量減をもたらしました。

夏の暑さは、平均気温が39度の日が5日間続き、92日間の雨量はわずか0.5mmでした。

乾燥したヴィンテージの中で、病害の心配はほとんどなく、完熟した果実、深い凝縮感、そして程よい酸を保った果実が育ちました。

これらの要因が重なり、濃厚なダークフルーツ、大地の香り、ミネラルのフレーバーに、花や赤い果実のアロマが加わった、非常にバランスのとれたワインが生まれたのです。

収穫は9月13日に始まり、9月29日に終了しました。

9月13日から9月29日にかけて収穫されたウィラメット・ヴァレーのピノ・ノワールのブドウは、Brix23.2~25.8(多くは24半ば)で選果され、12~26日間全房で発酵、1日3回のパンチダウン、10ヶ月間主にフレンチオークと一部のハンガリーオークで熟成されました。

樽は澱引きされ、8月にマロラクティック発酵を経てブレンドされた後、瓶詰めまでタンクで保管されました。

Torii Mor(トリイ・モア)という名前は日本語で神社の入り口に立っている門「鳥居」Toriiと古代スカンジナビア語で「大地」を意味するMorを合わせたものです。

この二つの異なった言葉を合わせてつくられたトリイモアは葡萄の樹は大地への神聖な門を通して素晴らしいものを我々にもたらしてくれるということを暗に表しています。

おそらくピノ・ノワールほど栽培されている土地の微妙な意味合いをエレガントに表現する品種はなく、トリイモアのピノ・ノワールは大地がもたらしてくれるものに余分なことをしないで純粋に表現する為、人の手の介入を最小限に抑え、天然酵母で醗酵させる等細心の注意を払ってつくられています。

トリイモアはワイン、特にピノ・ノワールは人間と自然が相互に協力しあって創り出す値段のつけられない、複製できない芸術作品と考えています。

ワインは家族や友人と一緒に楽しむことのできるアートや物語と同じものであると考える私達に皆さんも同意していただけると思います。

1993年のファーストリリースから「’オールドワールド’スタイルのエレガントなピノ・ノワールを追求する」というビジョンでトリイモアはワインを造り続けています。

オーナーのドナルド・オルソン博士は神経外科の医師で現在は疼痛医学を専門としています。

長くブルゴーニュワインのファンあったオルソン博士はオレゴン・ダンディヒルズこそが次世代のピノ・ノワールの聖地であると信じ、1985年にオレゴンワイン黎明期の創設者のひとりJim McDanielから1972年植樹の歴史ある畑と美しい日本庭園を含むワイナリー施設を譲り受けました。

ワイナリー名のトリイモアは博士の造語で、ピノ・ノワールの表現するテロワールと大地との結びつきを表しています。

8代続くブルゴーニュのワイン生産者出身のジャック・タルディが2004年からワイン造りを担当し、ジャックの元で働いていたジョン・タマセリが2021年より新ワインメーカーに就任しました。

ウィラメットヴァレーで最もエレガンスを感じるワインと言っても過言ではないでしょう。