これまでレッド・ブレンドとして販売していたが、2021年ヴィンテージよりスタッグス・リープすぐ南の自社畑とナパ・ヴァレー内の厳選された畑のカベルネ・ソーヴィニヨンとなる。
このワインは豊かで活気に満ちたナパ・ヴァレーを表現。
TD-9は、ジョンが1973年にワイナリー設立の一環として独学で運転を覚えた最初のトラクターにちなんで命名。
出版業界での華やかなキャリアを捨て、故ジョン・シェーファーがナパ・ヴァレーのスタッグス・リープ・ディストリクトのヒルサイドにワイナリーを創立したのが1972年。
ワイン造りなどまったく知らなかったジョンはワインメイキングの本を片っ端から読む事から始め、理想のワインを目指した。
その後醸造学を学んだ長男のダグ・シェーファー、現在敏腕ワインメーカーとして腕を振るうイライアス・フェルナンデスが加わり、その品質は揺るぎないものとなる。
100%ソーラー発電によってワイナリーの消費電力をまかなうナパ・ヴァレーで初めてのワイナリーとしても知られ、栽培や醸造においても環境保全型のワイン造りを早くから実践している。
その味わいはいわゆるモダンスタイル。
複雑で重厚感のあるその風味を霧と冷たい海風がもたらすスタッグス・リープ・ディストリクトの冷涼な気候が骨格となって支えている。
シラーが主体の“リレントレス”がワイン・スペクテーター誌の“世界のベスト100ワイン”において堂々の一位となるなど、近年ますますその品質に磨きがかかっている。
疑いなくナパで最も成功しているワイナリーのひとつ。
山火事の影響から2020年ヴィンテージの醸造・販売は行わなかった為、2021年は待望のヴィンテージに。
2022年 韓国企業Shinsegae Propertyの傘下となったが、ダグ・シェーファー、醸造長のイライアス・フェルナンデスはワイナリーに残り、今後も変わらず最高のワイン造りに力を注ぐ。