モントレー最大の家族経営のブドウ栽培農家でありワインメーカーであるシャイ ド・ファミリーは実際にその名を目にすることが少なくとも、この地域の多くの有名ワイナリーに彼らのブドウは使用されています。
アメリカ国内でも数少ない風力自家発電を持ちサステイナブルにも大きな力をいれているシャイドファミリーの通常はテイスティングルームを訪れないと手に入れる事の出来ない、貴重なワインがこのシャイドヴィンヤード・シリーズです。
<数量限定品>ジンファンデルは、世界のジンファンデルの50%以上がカリフォルニアで栽培されていることから、アメリカのブドウと思われがちですが、1990年代にクロアチアのブドウであるツールイェナック・カステランスキーとトリビドラグと遺伝子的に一致することが発見されました。
ゴールドラッシュの1850年代に初めてカリフォルニアに持ち込まれ、現在ではカリフォルニアで4番目に広く植えられています。
小粒で皮の色が濃いことで知られ、皮と果汁の比率が高く、濃厚で凝縮したフレーバーが生まれます。
2018年のジンファンデルは、ブラックベリー、プラム、ブラックチェリーの熟したジューシーな香りに、カルダモンとオールスパイスのほのかな香りが感じられます。
そして滑らかなミディアムボディが、スパイス、モカ、甘いオークの余韻につながる溶け込んだタンニンによって引き立てられています。
自社畑サン・ルーカス・ヴィンヤードはモントレーカウンティーの南部にあります。
ここは絵葉書のように美しい畑で、ゴージャスな起伏のある地形、太陽の光が降り注ぐ昼と涼しい夜という、最高品質の果実を育てるための素晴らしい気候条件を備えています。
ジンファンデルは、大きく締まった房で育つため、熟し方にばらつきがあり、収穫の判断が難しくなります。
私たちのヴィンヤードチームは、忍耐強く、細部にまで注意を払い、厳選した手摘み収穫を行うことで、完熟した果実を届けます。
2018年の生育期は、ここ数年で最も穏やかなヴィンテージでした。
必要な時にタイミングよく降る雨に始まり、平年より涼しい春を迎えた事により開花時期は6月と少し遅れました。
そして8月にきちんと気温が上がった事により、果実の成長と色素の成長は遅れを取り戻しました。
秋のコンディションは完璧で、気温は穏やか、大雨が降る事もなくブドウはゆっくりと着実に熟すことができました。
その結果、ワインメーカーの夢であった、素晴らしい品質と風味のポテンシャルを持つ素晴らしい果実が出来上がっています。
収穫は手摘みで小さな容器で行い、ワイナリーに到着後、除梗、破砕して小さな発酵槽へ。
発酵の最中、表面にできる果皮と種子の泡状のキャップは、1日に2回パンチングダウン。
果汁は約2週間、果皮の上に置かれた後、ステンレス・タンクに優しくプレス。
重い固形物を沈殿させた後、澱引き、二次発酵と熟成のために樽に入れました。
その後、アメリカンオーク83%とハンガリーオーク17%の樽にて18ヶ月熟成。
シャイド ヴィンヤーズの創立者、アル・シャイドは1972年にカリフォルニア州・モントレー郡のグリーンフィールドの町はずれに4 haの土地を初めて購入しました。
当時のモントレー郡はワイン用葡萄の栽培がまだ始まったばかりでしたが、アルはこの地域のワインづくりの将来性に強く惹き付けられました。
そこで葡萄栽培用気候地域分布地図を1960年に作成したカリフォルニア大学 デイヴィス校の葡萄栽培の権威、A. J. ウィンクラー教授に相談をしてリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域を持つモントレー郡内に土地を順次購入し、各リージョンに適した葡萄品種を植え付けていきました。
アルの創立したシャイド ヴィンヤーズは順調に発展し、1986年に長男のスコットが、1988年に葡萄栽培のスペシャリスト、カート・ゴルニックが、そして1992年には娘のハイディが経営に参加し、更なる発展を遂げました。
今では南北112kmに及ぶサリナス渓谷のリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域に12の自社畑(合計1,600ha)を所有するまでになりました。
また、180万ケースの生産能力を持つ最先端の設備を誇るワイナリーと手づくりワイン用の小さなワイナリーを建て、ワールド・クラスのモントレー産のワインをつくり続けています。