モントレー最大の家族経営のブドウ栽培農家でありワインメーカーであるシャイド・ファミリーは実際にその名を目にすることが少なくとも、この地域の多くの有名ワイナリーに彼らのブドウは使用されています。
アメリカ国内でも数少ない風力自家発電を持ちサステイナブルにも大きな力をいれているシャイドファミリーの通常はテイスティングルームを訪れないと手に入れる事の出来ない、貴重なワインがこのシャイドヴィンヤード・シリーズです。
<数量限定品>グリューナー・ヴェルトリーナーは、オーストリアで栽培されるブドウの約3分の1を占め、チェコ共和国やスロバキアにも広く植えられていますが、カリフォルニアでの栽培面積は40ha弱と推定されます。
私たちが2010年に初めてグリューナーを植えたのは、実を言うとワイン醸造チームがそれを望んだからで、彼らはワインオタクなのです。
グリューナーは、スパイシーなミネラルとポップな酸が絶妙にマッチし、非常に香り高く、料理との相性も抜群なので、ワインマニアにはたまらないワインです。
その願いが叶い、2021年はこの美味しい品種の9番目のヴィンテージとなりました。
青い梨、シトラス、カリンの香りにパイナップルやレモンの花のニュアンス。
ミディアムボディでバランスのとれた酸味があり、トロピカルフルーツの余韻が残ります。
リバーヴュー68%、メサ・デル・リオ32%グリューナー・ヴェルトリーナーとは「チロルのヴェルトリン村の緑のブドウ」という意味で、イタリア北部のヴァルテッリーナを指しますが、オーストリア原産である可能性も高いです。
私たちは、2つのブドウ畑、メサ・デル・リオとリバーヴューでグリューナーを栽培しています。
メサ・デル・リオは、モントレー湾の海洋性の影響と長い生育期間でオーストリアの特産地域と同様の気候をもたらし、この品種にとって完璧な特別な畑です。
リバーヴューは、ソレダッドの町の近く、サリナス川を見下ろす丘陵地にあり、穏やかな気候と沿岸の霧という好条件を備えています。
手摘みで収穫したブドウを全房プレスし、軽く圧搾した果汁を使用。
その後、余分な果肉を取り除くために果汁を低温で沈殿させ、酵母にストレスがかかるのを防ぎながら、クリーンな発酵を行いました。
果実のエステル香を高め、品種の芳香を保つために、100%ステンレスタンクで極低温にてゆっくりと発酵させた後、さらにステンレスで4ヶ月間熟成させました。
その結果、柑橘類と生き生きとした酸がはじける、爽やかで果実味豊かなワインに仕上がりました。
シャイド ヴィンヤーズの創立者、アル・シャイドは1972年にカリフォルニア州・モントレー郡のグリーンフィールドの町はずれに4 haの土地を初めて購入しました。
当時のモントレー郡はワイン用葡萄の栽培がまだ始まったばかりでしたが、アルはこの地域のワインづくりの将来性に強く惹き付けられました。
そこで葡萄栽培用気候地域分布地図を1960年に作成したカリフォルニア大学 デイヴィス校の葡萄栽培の権威、A. J. ウィンクラー教授に相談をしてリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域を持つモントレー郡内に土地を順次購入し、各リージョンに適した葡萄品種を植え付けていきました。
アルの創立したシャイド ヴィンヤーズは順調に発展し、1986年に長男のスコットが、1988年に葡萄栽培のスペシャリスト、カート・ゴルニックが、そして1992年には娘のハイディが経営に参加し、更なる発展を遂げました。
今では南北112kmに及ぶサリナス渓谷のリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域に12の自社畑(合計1,600ha)を所有するまでになりました。
また、180万ケースの生産能力を持つ最先端の設備を誇るワイナリーと手づくりワイン用の小さなワイナリーを建て、ワールド・クラスのモントレー産のワインをつくり続けています。