モントレー最大の家族経営のブドウ栽培農家でありワインメーカーであるシャイ ド・ファミリーは実際にその名を目にすることが少なくとも、この地域の多くの有名ワイナリーに彼らのブドウは使用されています。
アメリカ国内でも数少ない風力自家発電を持ちサステイナブルにも大きな力をいれているシャイドファミリーの通常はテイスティングルームを訪れないと手に入れる事の出来ない、貴重なワインがこのシャイドヴィンヤード・シリーズです。
<数量限定品>世界で最も重要な黒ブドウであるカベルネ・ソーヴィニヨンは、人生の大きな喜びの一つと言えます。
私たちはカベルネの栽培場所を慎重に選びます。
日中は暖かい日差しが降り注ぎ、夜は果実のバランスを保つために涼しく、水はけの良い土壌で緩やかな傾斜がある場所。
このすべてが揃う事により、私たちは毎年並外れたカベルネを生産することが可能となるのです。
2018年は、ブラックベリー、エルダーベリー、熟したプラム、そしてタラゴンのほのかな香りが漂う、力強く、凝縮したワインです。
大胆でフルボディ、エレガントなタンニンに縁取られ、フィニッシュにはブラックフルーツ、バニラ、モカの余韻が残ります。
今飲んでも美味しいが、このリッチで力強いカベルネは今後5-10年で素晴らしい熟成を遂げるでしょう。
カベルネは私たちの自社畑であるサンルーカスとヘイムズ・ヴァレー・ヴィンヤードを使用しています。
ヘイムズ・ヴァレーはモントレーの南端に位置し、昼夜の気温差が大きく、最高で10度の差があるのが一般的です。
サン・ルーカスは、なだらかな地形、太陽の光が降り注ぐ昼と涼しい夜という、まるで絵葉書のような美しいブドウ畑です。
ヴィンテージごとに、この2つの畑がカベルネの王座を争いますが、2018年のブレンドではサン・ルーカス優位にたちました。
2018年の生育期は、ここ数年で最も穏やかなヴィンテージでした。
必要な時にタイ ミングよく降る雨に始まり、平年より涼しい春を迎えた事により開花時期は6月と少し遅れました。
そして8月にきちんと気温が上がった事により、果実の成長と色素の成長は遅れを取り戻しました。
秋のコンディションは完璧で、気温は穏やか、大雨が降る事もなくブドウはゆっくりと着実に熟すことができました。
その結果、ワイ ンメーカーの夢であった、素晴らしい品質と風味のポテンシャルを持つ素晴らしい果実が出来上がっています。
手摘みで収穫のブドウを、除梗、破砕後、小さなオープントップ発酵槽で細かく分けて発酵。
色とフェノール化合物の抽出を穏やかにするため、発酵の最中には1日2回パンチダウン。
果汁は澱引後、マロラクティック二次発酵と熟成のために60%フレンチオーク、28%アメリカンオーク、12%ハンガリアンオークで18ヶ月の樽熟成の後、タンニンのストラクチャーとアロマを保つためにフィルターをかけずにボトリングしました。
シャイド ヴィンヤーズの創立者、アル・シャイドは1972年にカリフォルニア州・モントレー郡のグリーンフィールドの町はずれに4 haの土地を初めて購入しました。
当時のモントレー郡はワイン用葡萄の栽培がまだ始まったばかりでしたが、アルはこの地域のワインづくりの将来性に強く惹き付けられました。
そこで葡萄栽培用気候地域分布地図を1960年に作成したカリフォルニア大学 デイヴィス校の葡萄栽培の権威、A. J. ウィンクラー教授に相談をしてリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域を持つモントレー郡内に土地を順次購入し、各リージョンに適した葡萄品種を植え付けていきました。
アルの創立したシャイド ヴィンヤーズは順調に発展し、1986年に長男のスコットが、1988年に葡萄栽培のスペシャリスト、カート・ゴルニックが、そして1992年には娘のハイディが経営に参加し、更なる発展を遂げました。
今では南北112kmに及ぶサリナス渓谷のリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域に12の自社畑(合計1,600ha)を所有するまでになりました。
また、180万ケースの生産能力を持つ最先端の設備を誇るワイナリーと手づくりワイン用の小さなワイナリーを建て、ワールド・クラスのモントレー産のワインをつくり続けています。