ラザフォードにあるJ.J.コーン・エステートの”オールドマン(1945年にジョン・ダニエルによって植えられた樹)”を含む自社畑で収穫されたブドウを使用。由緒あるJ.J.コーンの畑からのこの作品は「オズの魔法」かと思わせる素晴らしいものである。熟したベリー、ダークチョコレート、バニラ、ベーキングスパイス(胡椒、ナツメグ、クローブなど)、ラザフォード特有の土のニュアンスがグラスから立ち昇り、時間とともに変化を遂げる様は、感動的な驚き。
ラザフォードの自社畑で手摘み収穫されたブドウを使用。オールド・マンを含む。
ヴィンテージ情報~ヴィンヤード・マネージャ―、マイケル・ウルフ
前年の2020年の冬はかなり寒く雨の少ない冬となった。2021年の初めも乾燥した年となったが、J.J.コーン・エステートには十分な水源に恵まれており、シーズン初めの霜に対して、葡萄の樹を守るのに大きな役割を果たした。乾燥した春は少ない結実を招き、2021年の収量が少なくなることが予測されたが、春から夏にかけてはやや暖かく、ヴェレゾン(色づき)始めは例年より一週間程早くなり、良好な生育が進んでいった。結果として房の数は少なく、粒も小さく、収量は押さえられた為に、しっかりと凝縮した極めて高い品質の葡萄となった。 収穫は9月15日に始まり、9月30日まで続いた。(前年より10日早く始まり、20日早い収穫終わりとなった)
テクニカル情報~ワインメーカー、セリア・ウェルチ
醸造情報:9月15日から30日までの間に手摘みで収穫された葡萄は、房を選別し除梗、光学式選別機で粒を選り分け、区画毎別々にスキンコンタクトを21日間とり、小さなタンクで別々に発酵させ、仏産樽(75%新樽)で10か月間熟成。その後ブレンドし11か月追加熟成(合計で21カ月間熟成)。2023年7月に人工的な清澄、フィルターがけ無しで瓶詰。
テイスティング・コメント~ワインメーカー、セリア・ウェルチ
ブラックベリー、プラム、ココアパウダー、アニス、土っぽいセージのニュアンスがグラスから優雅に立ち昇る。 完熟しているが過熟ではなく、並外れたアロマの強さを示す。アタックはソフトで非常にふくよか、口中に果実の魅力が広がっていく。完熟したタンニンは骨格と滑らかさの両方を持ち、味わいの後半では赤と黒の果実、ベーキング・スパイス、甘いハーブのノートが絡み合い、温かみのあるしなやかな口当たりが長い余韻となり、ゆっくりとフェイドアウトしていく。
パーカー・ポイント98+ Wine Advocate February 1, 2024 by Joe Czerwinsky
深く濃いブラックチェリーと土っぽいスパイシーな香りにモカのアクセントが素晴らしく香り立つ。フルボディで、完熟し、リッチでベルベットの様に十分な密度と凝縮感があり、長くエレガントな余韻にはフレッシュさが残る。
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: ラザフォード/ Rutherford
畑: J.J.コーン・エステート/ J.J.Cohn Estate
備考: 現定数入荷 Parker Point 98+P Wine Advocate February, 2024 by Joe Czerwinsky
ワインメーカー: セリア・ウェルチ/ Celia Welch
熟成: 仏産樽にて21か月熟成(新樽比率75%)
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.5%