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Jonata

Santa Ynez Valley

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カシスやミントの香りがあります。火照ったアスファルト、グリルしたパン、ポルチーニ、ローレル、ブルーベリー、煙草の葉が香ります。口に含むと幾層にも重なる凝縮した黒果実が広がりながらも、しっかりと焦点がブレずにテンションと酸が骨格を作り上げます。シルキーなタンニンがワインをエレガントで鮮明な味わいにしています。砂質の土壌に植樹された樹齢17年のカベルネ・ソーヴィニヨンのポテンシャルを表す逸品です。精密性と秘めたパワーがデサフィオらしいです。2017年の冬は数年続いた干ばつを終わらせ、土壌の水分量も十分なものにして水質もよくなりました。春先の萌芽時期の天候は穏やかで気温も暖かかったのですが、その後気温が下がり、開花は長引いて房は小さめで量も少なくなり、例年のおよそ50%の結実になりました。結果的に収量も少なく、一番早い収穫は8月中旬に行われるというとても収穫の早いヴィンテージでした。6月と7月の天候は素晴らしかったのですが、8月に入ると途端に気温が下がりました。その後はまたガラッと天候が変わり、8月下旬から9月には熱波が訪れ、9月第一週から10日には雨が降りました。そのため9月前半はいつになく湿度が高かったのですが、驚くことに畑には雨が降りませんでした。その後また気温が上がる前に一部の果実を収穫することができたので、このブレンドのフレッシュ感とストラクチャーを保つことができました。熱波が過ぎた後にさらに収穫を行ったため、ワインに凝縮感とパワーを与えてくれました。この相反するキャラクターは、ワインにピュアさとバランスと複雑味を与えてくれるのです。カリフォルニア・カルト・ワインの代表格とも言われるスクリーミング・イーグルのオーナーがサンタ・バーバラに興味を示したのが2000年。アスパラガスを栽培した方がいいと言われた土地にボルドー系品種を植えました。本人曰く「これは大きなばくち」と言ったこの賭けが、ミッシェル・ローランやスタグリンの醸造家であったマット・ディーズの力により、カリフォルニアを代表するスーパープレミアムワインを生むことになりました。ロバート・パーカーは「彼らがあの土地でボルドー品種で成功した事は、度肝を抜かれるくらいの驚きです。」と評しています。ホナータは600エーカーのゴージャスで金色に光る丘です。そのうちの80エーカーはユニークなマイクロクライメイトや土壌により慎重に選ばれた土地です。その土地は50以上のブロックとサブ・ブロックに分割され、それぞれが異なる台木、クローン、植密度の組合せになっています。その結果、ワインメーカーのマットがホナータの為に必要とする多様な味わいが生まれます。ヴァーモント大学で植物・土壌学を専攻したマットは、大学卒業後ナパ・ヴァレーに移りスタグリン・ファミリー・ヴィンヤードでアンディ・エリクソンと共に働き、ボルドー品種について学びました。スタグリンで働いていた3年の間、ニュージーランドのクラギー・レンジでダグ・ワイザーの下、3つのヴィンテージのワイン造りにも携わり、シラーとピノ・ノワール造りも彼の経歴に加えられました。マットは南北両半球でのカベルネ・ソーヴィニョン、シラー、ピノ・ノワール造りを通して、ヴィンヤードのフレーヴァーを表現する事の重要さを学びました。ディーズは世界の最も偉大なワインは畑で造られると強く信じています。彼の幅広くバランスの取れた経歴と、この畑の高品質なブドウに対する情熱と共に、2004年にホナータに加わりました。ワイナリーのオーナーは、あの言わずと知れたカリフォルニアのカルトワイン「ScreamingEagle」のオーナーであるStanKroenke(スタン・クロエンケ)です。彼はアメリカのバスケットボール・リーグNBAのデンバー・ナゲッツ、そしてアメリカン・フットボールNFLのセントルイス・ラムズのオーナーで、サッカー・プレミアリーグのアーセナルの筆頭株主でもあります。