カベルネ・ソーヴィニヨン98.15%, メルロ1.85%。NはNeighbor(お隣り)のNを表します。自社畑14%、隣の畑86% 他社の基準を学ぶことも大切と考え、近隣の畑のブドウを調達、クローンの選択、畝の向き、仕立て方をよく調べて考察しました。自分のワイナリーと異なるアプローチの検証は大変貴重なものとなりました。純粋な果実のうまみとリッチな口当たりがあり、近所を探索して得た宝物のようなワインです。
NはNeighbor(お隣り)のNを表す。(マルティネズか? デヴィッド・オーサーか? 畑名は非公開。)
2000年VTGで植樹方式の違いを味わいの面で検証したことから、オーヴィッドの“実験”=エクスペリメントが始まった。
Nは「他社の基準を学ぶ」が主題で、Nを冠するワインをつくるのは4ヴィンテージ目。
隣人の自社とは異なるアプローチを学ぶのは、良い学びの機会となる。
今回もブドウ樹の仕立て方の検証を行った。
Modified California Sprawl(以下MCSと略す)はコルドン仕立てから伸びた新枝が、列の中央に向かって弧を描き、下に向かって垂れ下がるように伸びていくので、日光を果実がうまく吸収し、午後には熱と太陽から実を守る。
近隣のブドウ畑はMCSと、よりタイトなVertical Shoot Position(以下VSPと略す)の両方があり、両者の違いを観察。
畝の向きや仕立て方など、なぜ、どのように栽培しているのかを検証し、アプローチの違いをみて、自社で行っていることの改善を実現できた。
ヴィンテージ情報
2020年は乾燥した冬、温かい春から早めのスタートとなった。芽吹き、開花、受粉後は穏やかに進み、快適な夏となった。8月には初めて37度を超える日が続き、収穫が早まり、9月に起こった山火事の前に収穫出来るよう栽培チームが多大なる努力を行った。
テイスティング・コメント
味わいは、フレッシュなブルーベリー、ポイズンベリー、ブラックベリーが甘美で、なめらかなタンニンは力強く、森林のニュアンスを持つ生き生きとした仕上がり。
ヴィンテージ: 2020年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン98.15%
ブレンド品種: メルロ1.85%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
畑: 非公開
備考: 限定数入荷
ワインメーカー: オースティン・ピーターソン/ Austin Peterson
熟成: 仏産樽にて20か月熟成(新樽比率38%)
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.7%