サンジャコモ・ヴィンヤード カイザー・ランチ この区画への植樹は1987年+1991年。カーネロスの冷たい風の影響を受け、メルロは受粉を完全に行えず常に「シャッター(結実果不良)」を起こすが、故に凝縮感のあるメルロになる。葡萄の実の付く枝を多めに残し、樹勢高く、房を多くし生物的にバランスの取れた状態にすることにより、ジューシーで、凝縮した旨味がある他のカリフォルニアにはないメルロとなる。2020年はややアルコールが低めの為、まろやかな仕上がり。薫り高くフレッシュ・プラムやグリーン・オリーブ、ヴァニラのニュアンス、鮮やかな果実がたっぷり。生産量 227ケース/年
テクニカル情報
生産量:227ケース
醸造:1980年代に使われていたレッドウッドの開放大樽にて醗酵(ソフトな仕上り)、天然酵母、全て手作業、仏産樽熟成(新樽30%)。
ジョエル・ピーターソンからのコメント
「2020年はカーネロスの冷涼気候のメルロを良く表現している。杉、甘い桑の実、ダークチェリー、ミントのアロマ、味わいはやや低めのアルコールを考慮すると、驚くほどソフトでまろやか。もしすべてのメルロがこのようなものであったなら、本当に人気が出るだろう。」とジョエルの皮肉も込められている。
畑情報
サンジャコモ・ヴィンヤードのカイザー・ランチの区画
1989年を初ヴィンテージとしてレイヴェンスウッドではメルロ・サンジャコモ・ヴィンヤードを造っていた。この区画はデヴィッド・レイミーがマタンザス・クリークのワインとして使う為にサンジャコモ・ファミリーに栽培させていたと聞いていた。
2000年初頭まで造ったがコンステレーションのポリシーとしてジンファンデルに注力する為生産を中止した。
同時期にマタンザス・クリークも生産を中止したと聞いており、サンジャコモ・ファミリーはピノ・ノワールかシャルドネに改植してしまったと思っていた。
ところが息子のモーガンからまだメルロが植わっていると聞き、是非もう一度造りたいとサンジャコモ・ファミリーに懇願し、葡萄を得ることができた。
この区画は1987年にリースリングの樹にメルロを接ぎ木し、更に1991年に樹間を狭くするために増植した区画。
カーネロスの冷たい風の影響を受け、メルロは受粉を完全に行えず常に「シャッター(結実果不良)」を起こすが、故に凝縮感のあるメルロになっていた。
しかしややもすると強烈なハラペーニョのニュアンスが度々出てしまうのが難点だった。
サンジャコモ・ファミリーに掛け合い、葡萄の実の付く枝を多めに残してもらい、樹勢高く、房を多くし生物的にバランスの取れた状態に改善出来たことにより、ジューシーで、凝縮した旨味がある他のカリフォルニアにはないメルロとなった。
ヴィンテージ: 2020年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: メルロ100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ソノマ/ Sonoma
ネステッドAVA、他: カーネロス/ Carneros
畑: カイザー・ランチ/ Kiser Ranch(サンジャコモ・ヴィンヤード/ Sangiacomo Vineyard)
備考: 限定数入荷
ワインメーカー: ジョエル・ピーターソン/ Joel Peterson
醸造: レッドウッド開放大樽にて天然酵母発酵
熟成: 仏産樽熟成(新樽比率30%)
キャップ: コルク
アルコール度数: 12.4%