ケンライトセラーズのピノノワールの大ファンだったマックローン夫妻がヤムヒルカールトンにほれ込んで畑を購入したのが1994年。
ケンはこの畑のブドウを最初から使用しており30年の契約を結んでいます。
また同じ「マックローンヴィンヤード」名をつけた畑をニュージーランドのピノノワールの銘醸地マーティンボロにも所有しており、NZのトップ生産者のひとりアタランギが彼らのブドウでワインを造っています。
<花とスパイスの香り>ブラックチェリー、ラズベリー、マッシュルーム、乾燥したバラの花びらの香り。
チェリーコーラと紅茶の葉が、柔らかくしなやかなに口中で優雅に開きます。
2019年は決意のヴィンテージです。
9月初旬にいくつかの天候不順が訪れましたが、今、我が家には信じられないほど美しいワインがあります。
真の成熟は母なる自然の恵みによってのみ起こるので、忍耐力が重要でした。
24人の選別スタッフが傷んだブドウをすべて取り除いたことにより、確かにかなりの量の果実を失いましたが、選別ラインの努力により、私たちは受け取った果実を「完璧」にすることができたのです。
この競争の世界では、品質は必須です。
私たちの2019年のワインは、色が非常に濃く、味と香りが凝縮しています。
ワインは見事な純度を示しています。
1991年を思い起こさせるような、私たちにとって素晴らしいヴィンテージです。
あのヴィンテージは、間違いなく90年代で最高の出来栄えでした。
素晴らしいバランス、香りと余韻があります。
2019年はオレゴンを代表するヴィンテージのひとつになるでしょう。
ケン・ライトは2015年にオレゴンで初めてワインスペクテーターの表紙に取り上げられ、オレゴン・ピノノワール業界におけるその功績と地元での慈善活動が9ページにわたり紹介されました。
シングルヴィンヤード・ワインを得意とし、40年にわたり世界中で彼のワインは称賛され続けています。
ピノ・ノワールという品種は私たちの知るどの食べ物とも飲み物とも異なり、私たちと「畑・大地」を結びつける素晴らしい力を持っています。
それはまるで真っ白なキャンバスのようにブドウがそれぞれの土地の香りやフレーバーを吸収し表現するとケンは語ります。
ウィラメットヴァレーAVAは全て同じではなく、サブAVAを制定し、細分化の必要性を最初に説いたのもケンでした。
ケン・ライトがいなければ、今日のオレゴン・ピノノワールがここまで特殊性を持つこともなかったでしょう。
ケンはピノノワールの個性と土壌の関係性も明確にしており、海洋性堆積物土壌のピノはフローラルでスパイスにフォーカス、火山性堆積物の土壌ではより果実味に富んだワインに仕上がる傾向にあると述べています。