エレガントな骨格のこのミディアム・ボディのシャルドネには、洋ナシ、パイナップル、そしてクレーム・ブリュレの香りがあります。
味わいには、柑橘、ドライ・アプリコット、そしてオレンジの花のような完熟果実の味わい、そしてきりっとした酸と豊かなミッド・パレットの重みが、ワインの複雑味を作り出しています。
2019年の生育期前半には、十分な降雨があり土壌の水分量を保つことができました。
長い夏は気温が高かったものの熱波に襲われたのはほんの数回で、朝霧が生き生きとした表情豊かなワインを生み出す素地を作ってくれました。
生育期後半になると穏やかな日々が長く続き、予測がつかない不安がなかったわけではありませんが、結果的には果実の新鮮さと洗練さを失わずに済みました。
全体的に、きりっとした酸と豊かな舌触りを備えた非常に出来の良い果実によって、素晴らしいヴィンテージになりました。
新鮮な果実の風味とバランスのとれた酸のある成熟のピークをとらえるために、ブドウは早朝の涼しい時間帯に収穫されます。
ファースト・プレスのシャルドネは、柑橘やトロピカル・フルーツの風味と自然な酸を大切にしたいので、早めに収穫されます。
ワイナリーに到着すると、全房のまま穏やかに圧搾され、しぼりたての冷たい果汁はステンレス・タンクに移されて一晩静置します。
その後アメリカンとフレンチオーク樽に移して、数週間かけて低温で発酵されます。
この低温発酵によるいきいきとした香りと、澱と共にマロラクティック発酵させることによる豊かでまろやかな口当たりの両方が共存します。
およそ7カ月間の樽熟成の後、瓶詰めされます。
昔のワイン造りでは、木製のプレス機を手動で動かして圧搾作業を行っていました。
サンフランシスコから北上するとナパの入り口の丘の上に全身でプレス機を操作する農夫の銅像を見ることができます。
このファースト・プレスはそのナパ・ヴァレーのブドウで造られた高品質なプレミアムワインです。
昔ながらに人の手をかけて丁寧に造られているにも関わらず、リーズナブルな価格が魅力なコストパフォーマンスの高いワインです。
2014 年にワイナリー・オブ・ザ・イヤーに輝いたデリカート・ファミリー・ヴィンヤーズの傘下ブランドです。