ミズーリ・ホッパーはオークヴィルAVAの南に位置し、ジョージ・ヨント、チャールズ・ホッパー、ブルース・ケルハムと引き継がれ1996 年にベクストファーが取得した歴史的な畑。ヴァイン・ヒル・ランチに接する区画から造る。仏産樽(新樽85%)16-18か月熟成。黒系果実、チョコレート、タバコの凝縮した香りと熟したジューシーさと、繊細な花の香り。エネルギーと魅力に満ち、タンニンは滑らかで、パワフルでありながらエレガント。
ヴィンテージ情報
寒く乾燥した冬に始まり干ばつ状態のまま春へと続いたため、開花は僅かに遅れた。
しかし十分な日照と穏やかな夏と秋の気候により収穫時までゆっくりと着実に成熟し、しっかりとした構造とエネルギー、そして優雅さを湛えた果実をとなった。
非常に乾燥し収量が少なかったヴィンテージゆえにしっかりとした凝縮感のあるワインとなった。
且つフレッシュで優雅な香りとたっぷりとした果実味を備えています。
既に素晴らしいエレガンスを示しているが、今後も長く美しく熟成するでしょう。
テクニカル情報
栽培:カバークロップを使用することで、春の土壌の水分を減らしている。
4月の芽吹きの後にカバークロップを鋤きおこし土壌の栄養分とする。
慎重に設定された畝の向きにより葡萄樹には両側か均等に陽が当たる。
また、葉で果実に影を造り強い日差しから実を守っている。
醸造・醗酵:基本的な醸造過程は、100%仏産樽熟成、約85%の新樽を使い、樽はタランソ、ダルナジューがメインでシルヴァンも少々使用。
樽熟成期間は約16-18か月。
ワインは可能なかぎり表現力を高めるため、無濾過、無清澄。
また、フレッシュでテクスチャーがあり、個性的でエネルギーに満ちたワインを目指し、SO2添加や澱引きは最小限に抑えている。
ラス・ピエドラス・ヴィンヤード同様、アロマの複雑さだけでなく、ストラクチャーと完全な味わいを得るためにClone 4とClone 337使用。
別々にステンレスタンクで発酵させ、ブレンド。
テイスティング・コメント
美しい縁取りと柔らかくシルキーな丸みを持った驚くほどフレッシュで魅力的なカベルネ。
スパイスのアクセントの効いた濃い赤い果実の複雑な香り。
可憐な花と仄かなグラファイトのニュアンスが、たっぷりとした新鮮な赤系果実と芯にある黒系果実の味わいを支える。
力強く優雅で風味豊かな凝縮した味わいはオークの風味と完璧に調和する。
畑情報
数あるナバ・ヴァレーの銘醸ワインを造り出してきた「ベクストファー・ヴァインヤーズ」。
トカロン、ドクター・クレイン、ジュルジュⅢ、ラス・ピエドラス (LPV)、そしてこのミズーリ・ホッパーなどから著名ワイナリーが求めてやまない秀逸な葡萄を作っている。
ミズーリホッパーの古木
ミズーリ・ホッパーはヨントヴィルの町の北、オークヴィルAVAに位置し、もともとはヨントヴィルの町の名前の由来となったジョージ・C・ヨントが所有していた広大な土地の一部だった。
1877年にチャールズ・ホッパーが購入し、娘のミズーリが葡萄畑にしたのが始まり。
1960年にブルース・ケルハム氏が、後に伝説となるヴァイン・ヒル・ランチの一部としてこの土地を購入した。
1996年にベクストファーがケルハム家から購入。
1997年から1999年にかけて大部分を植え替えた。
2002年には、農地以外の開発を永久に禁止する保護地役権に特定された。
ト・カロンからはわずか1.6キロほど南だが、サン・パブロ湾からくる冷気を受け、より冷涼。
土壌は主にポロポロとした粘土質のローム土壌。マヤカマス山脈から流れてきた土砂が堆積している、山側は砂利質が比較的深い。
フェ・マンに使われる葡萄は、ヴァイン・ヒル・ランチに隣接するブロックBとCから収穫される。
ブノワがこの畑を知ったのはチャリティーオークションのために、ここの葡萄からワインを造ったのがきっかけ。2018年が初ヴィンテージ。
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: オークヴィル/ Oakville
畑: ベクストファー ミズーリ・ホッパー ヴィンヤード/ Beckstoffer Missouri Hopper Vineyard
備考: 限定数入荷
ワインメーカー: ブノワ・トゥケ/ Benoit Touquette
醸造: 仏産樽にて樽発酵・16~18か月樽熟成(新樽比率85%)、一部ステンレス・タンク醗酵
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.8%