自社畑内の1.4ha の区画 一番南西に位置し、海に開けた道沿いにある為、絶え間ない冷たい風にさらされ、収穫は一番最後になるが酸が落ちず、葡萄はじっくりと熟し、小さい粒で凝縮した果汁となる。100%全房醗酵、約10ヵ月熟成(新樽30%) シングル・ヴィンヤード・ワインの中では表土の粘土が他より厚い為いつもフレッシュで果実味が前に出たワインとなる。一部の区画に種から育て、マサール・セレクションを行っている。将来この土地固有の葡萄の記憶/メモリアスが出現することを期待して!
ヴィンテージ情報
年間を通して寒冷なヴィンテージで、よりハーブや明確な塩系の旨味が生まれているが、果実は非常にフレッシュで生き生きとしており、十分な凝縮感とテンションを内包している。
味わいの厚みもしっかりとありテロワールの個性が顕著に表れているので、今飲んでも十分に楽しめ、10~15年は楽に熟成させることができる。
テクニカル情報
醸造:天然酵母で自然のままのゆっくりとした醗酵を行う。
コンクリート/ステンレスの開放醗酵槽に全房(100%)の葡萄を入れ、ゆっくりとしたパンチダウンを行う。
仏産樽にて10ヶ月熟成(新樽30%)、ノン・フィルター、人工的な清澄なしに瓶詰。
生産量:662ケース
テイスティング・コメント
メモリアスはいつも鮮やかで生命力に満ち溢れており、特徴である印象的な挽いたばかりの黒胡椒、土っぽさ、複雑な香りがアクセント。
最初の香りはストロベリーとブラックチェリー、咲き誇る白い花、香り高いパイプタバコ、ビター・チョコレートを感じさせる。
味わいはシルクのような口当たりと果実の力強さが共存し、上質でまろやかなタンニンが口中を覆う。
高いテンションは静かな余韻を長く持続する。
今飲んでも特徴である複雑さが良く表現されており、今後の長い瓶熟が期待できる。
畑情報
メモリアス
面積:1.4ha、オーガニック栽培
全体で16ha・6区画の自社畑の中で、一番南西に位置する。
Sweeney roadの南側にあり、北向きの斜面。
最寄りの町(Lompoc)から、つづら折りの道を標高200mまで登って来て最初に現れる区画。
海に開けた道沿いにある為、絶え間ない冷たい風にさらされ、収穫は最後になる。
母岩はモントレー・シェール(頁岩)の上に、川が運んだ堆積土壌が積り、自社畑の中で一番粘土質が多く含まれる。
葡萄はじっくりと熟し、小さい粒で凝縮した果汁となるが、酸は落ちず、土壌のニュアンスが良く表現される。
この葡萄は種が多くしっかりとした骨格のある秀逸なタンニンを持つ。
この畑の名前「メモリアス」は、この畑の一番西よりの0.4haで種から葡萄樹を育てている区画に因んでいる(通常ワイン用葡萄樹は台木に挿し木をして育てる)。
いつの日かここから独自の個性を持った次世代のオリジナル・クローンが出来るのではないかと葡萄の過去の記憶を蘇らせようとしている。
この区画の優良樹をマサール・セレクションして少しずつ増やしている。
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: ピノ・ノワール100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: サンタ・リタ・ヒルズ/ Sta. Rita Hills
畑: メモリアス
備考: 限定数入荷在庫僅少 Parker Point 93P、Wine Advocate Dec. 2022 by Eric Brooks
ワインメーカー: サシ・ムーアマン/ Sashi Moorman
醸造: 全房100%、コンクリート/ステンレスの開放醗酵槽、天然酵母にて醗酵
熟成: 仏産樽にて10か月熟成(新樽比率30%)
土壌: 表土:川が運んだ堆積土壌、母岩:モントレー・シェール(頁岩)
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 13.1%