アルノー・ロバーツ・ワインズはダンカン・アルノー・マイヤーズとネイサン・リー・ロバーツ2 人の幼馴染みによるコラボワイナリーです。2002 年のワイナリー設立以降カリフォルニア・ワイン業界において、最も創造的であり革新的な生産者です。そして、多様性の時代に入ったカリフォルニア・ワインにおいて「ニュー・カリフォルニア」スタイルの草分け的存在です。ネイサンの祖母は、あのロバート・モンダヴィ氏の愛妻、マーグリット・モンダヴィです。アルノー・ロバーツのラベルは、このマーグリット・モンダヴィがデザインした物です。北はレイク・カウンティから南はサンタ・バーバラまで、アルノー・ロバーツのワイン造りはユニークで個性的(時には地理的に極限的)な畑を探すことから始まります。実際、アルノー・ロバーツが栽培する畑の多くは、過去には無名で、特に注目されていた畑ではありませんでした。例として、クラリー・ランチのシラー、フェロム・ランチのカベルネ、ラクシンガーのトゥルッソー、トラウト・ガルチのシャルドネ等が挙げられます。これらほぼ無名の畑から素晴らしいワインが造れる背景には、ダンカンとネイサンの研ぎ澄まされた直感力と、それぞれの畑が持っているポテンシャルと可能性を最大限に引き出す彼らの才能があります。 収穫時には細心の注意を払い、ブドウの糖度・酸度・味わいがそれぞれ集束する理想的な日にピッキングを行います。そもそもアルノー・ロバーツが栽培している区画の数々はとても冷涼な産地にあり、基本ブドウの糖度(つまりアルコール度数)は低めで酸が高く、これらブドウから造られるワインはフレーヴァーが凝縮されていて複雑な味わいです。結果、ワインには畑独自の個性、そして透明感とテンションが感じられ、焦点が定まった鮮明な仕上がりになります。アルノー・ロバーツでは旧世界、新世界、" オールド・スクール"、そして最新の技術全てを用いて醸造を行います。それぞれの畑と区画は独自の方法で栽培し、赤白に共通する点として、土着酵母にて発酵を行い、新樽は最小限又は不使用で醸造します。シャルドネはヴァンサン・ドーヴィサやフランソワ・ラヴノーと同じ様にステンレスタンクにて発酵をし、熟成は旧樽にて行います。シラーの醸造はジェンターズ・デルヴューやマルセル・ジュージュを参考に、100%全房にてキャップを浸漬させながらパンプオーヴァーを行います。カベルネ・ソーヴィニョンはとてもユニークな製法で醸造され、一部全房を含む事でフルーティーさを制御し、ネイサン本人が作った樽で熟成されます。カリフォルニア・ワインの歴史を見てみると、旧世界のワインに力ずくで勝ろうとした時代もあれば、旧世界の素晴らしい生産者達の模造品を造ろうとした時代もありました。ダンカンとネイサンは旧世界のワインの歴史や作法を参考にしつつ、「カリフォルニアらしいワイン」を造りあげる生産者です。多様性の時代に入ったカリフォルニアワインのスタイルにおいて、「土地固有の風土を表す本来のエレガントなワイン造り」をスローガンに、革命を起こそうとしている「ニュー・カリフォルニア」スタイルを代表する生産者です。遂にカリフォルニア・ワインが銘醸地と言われるフランスやイタリア等のワインと同じ土俵に上がれる日が到来したと言えるでしょう。
※こちらは協力インポーターより仕入れのため通常よりも1~2営業日余分に発送までお時間を頂戴する場合があります。