ナパ・ヴァレーのラザフォードAVAの畑から厳選したブドウで造るソーヴィニヨン・ブラン。
2021年はナパ・ヴァレーにとって記録的な少雨の旱魃の年であった。地中の水分が少ないため、畑の収量は減少しましたが、結果的に果汁と果皮の比率が完璧に濃縮された。3月上旬に芽吹いた春は、完璧な開花とブドウの房の着果。夏は非常に暖かく長かったため、ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンは8月下旬から9月上旬に熟し、早い収穫期を迎えた。
果実のごく一部を除梗し、大部分はホールクラスターのまま圧搾。18時間スキンコンタクトのままで置き、より肉厚で味わいに重みを与える。
発酵前に、果汁の一部を8日間低温安定化(40̊Fで冷やす)を行い、テクスチャーとアロマを保たせ、果実の75%はステンレスタンクで冷蔵発酵、25%はフレンチオーク樽(新樽15%、ニュートラル樽10%)で発酵。
野生酵母による発酵、シュールリー(澱の上で)とバトナージュ(攪拌)を4ヶ月間繰り返す。
白いネクタリン、ゴールデンデリシャスアップル、スイカズラ、青イチジク、レモンカード、白い花など華やかなアロマ。さわやかな口当たりだが、しっかりとしたボディのあるテクスチャー。洋梨、ライムの皮、ブリオッシュ、黄桃、スパイスの効いたアップルタルト、トーストしたクルミのニュアンスとクリアな酸が印象的。
ナパ・ヴァレーを訪れたことのある人であれば、国道29号線沿いにある街ラザフォードのモダンな黄色いワイナリーの建物に見覚えがあるかもしれません。ホワイトホールレーンは、1979年のワイナリー設立以来、主にヴァレーフロアの自社畑のブドウを使い、高品質のワインを造り続けてきた歴史ある名門ワイナリーです。畑自体は1800年代後半に開墾され、畑の南側の地域名から名づけられたホワイトホールレーンは、1993年にレオナルディーニ家によってそのレガシーを受け継がれました。
ワイン愛飲家であるオーナーのトム・レオナルディーニ(TomLeonardini)はこのワイナリーが売りに出た際、畑のクオリティを確信し購入を即決、このビジネスの成功を心に誓い、家族と共に大きくしていきました。より高品質のワインを目指し、最新技術を駆使し自社畑の土壌分析や土の保水量の計測を行ったり、赤外線カメラによる航空写真でブドウの成長や成熟度を計測するなど様々な方法を取り入れました。これらのハイテク技術の情報に加え、ヴィンヤードマネジャーやワインメーカーらが畑を日々訪れ、実際にその品質や成長を確認することで、高品質なブドウが生産されています。彼らのたゆまない努力は、ワイン・スペクテイターの年間TOP5に5年間のうち3度も輝き、ワイン&スピリッツの“ベスト・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるなど、その実績を広く認められています。
ホワイトホールレーンの自社畑はワイナリーのあるラザフォードを中心に6つのうち5つはヴァレーフロアにあり、温暖な気候と砂利の多い土壌を利用し、それぞれの畑に適したクローンや品種を丁寧に選択し、カベルネ・ソーヴィニヨンをはじめ、メルロー、ソーヴィニヨン・ブラン、オレンジ・マスカットなどを栽培しています。
2016年よりワインメーカーに就任したジェイソン・モルトン(JasonMoulton)は、ニュージーランドでワイン醸造学を学んだ後、ナパ・ヴァレー以外にカナダ、フランス(ボルドー地方)、南アフリカなど様々な地域でその研鑽を積みました。PhilippeMelkaやDavidRameyなど著名なワインコンサルタントとの経験も持ち、オールドワールドとニューワールドの両方の知識や経験をもとに、ホワイトホールレーンのワインを更なる高みにけん引していきます。