ハリウッド俳優カイル・マクラクランが2005年から造り続けるPursued by Bear。
演劇好きの人なら耳にしたことはあるであろうシェイクスピアの『冬物語』の史上最も有名なト書き、”熊に追われて退場 Pur-sued by Bear”がワイナリー名の由来。
ありふれたセレブワインではなくワインの銘醸地ワシントン州ヤキマ出身のカイル・マクラクランが造る高得点量産中の逸品。
長くゆったりとした成熟期を特徴とする傑出したヴィンテージの2018年ベイビー・ベア・シラーは、野生のブラックベリー、新鮮なブルーベリー、そして暗くスパイシーな 香りと風味を備えた、力強い色調のハンサムなワインです。
オリーブのタプナード、スモークしたシャルキュトリー、挽きたてのブラックペッパーが、シルクのようなタンニンと鮮やかな酸が織りなす質感のある口当たりに趣を添えます。
フィニッシュは長く、上品です。
手摘みで収穫されたブドウは除梗され、光学式選別機を通過し、最高の果実のみが第一次発酵のためにステンレス・タンクに移されました。
その後、新品のタランソーのパンチョン(600L)に移し、ゆっくりと熟成させ、果実味とオークを完全に融合させ、ワインの洗練された複雑なフレーバーと豊かな口当たりをさらに高めています。
オーナーであるカイル マクラクランは、1990年に放送されたデヴィッド リンチ原作のテレビ・シリーズ 「ツイン ピークス」のFBIの特別捜査官・デール クーパーの役で幅広い人気を博したワシントン州出身の俳優です。
ワインに強い関心を持っていたマクラクランは、2005年から俳優業と同じ様に自分の情熱を傾けられるもう一つの仕事としてワインづくりを始めました。
ワシントン州のワイン生産の中心地、コロンビアヴァレーにあるヤキマ出身のマクラクランは、3種類のコロンビアヴァレー産ワイン パースード バイ ベアーカベルネソーヴィニョン、ベイビー ベア― シラー、ブラッシング ベアーロゼを作っており、いずれも高く評価されています。
故郷に対する溢れる愛情と家族のルーツと常につながっていたいという願望は職人的なワインづくリへの情熱と熱意に変わりました。
マクラクランはやがてワシントン州ワインのユニークな特性やフレーバーのプロフィールの素晴らしさの提唱者で伝道者となり、パースード バイ ベアーのワインでもあらゆる面に携わっています。
マクラクランは演技とワインづくりはプロセス、忍耐と創造性の三つをバランス良く組み合わせるという点で強い関連性があるとみています。
自分のワインに脚本のト書きで最も有名なシェークスピアの冬物語の第三幕、第三場の”exit, pursued by bear, (熊に追われて退場)”に敬意を表してPursued by Bear(パースード バイ ベアー)と名付けました。
このト書きは面白く予想外のフレーズですが彼が舞台出身であることを示しているだけでなく、彼のユーモア・センスがそこはかとなく感じられます。
「そのフレーズは自分がやってみようとしていたことにピッタリのようだった」と言っています。