樹齢134年のジンファンデル主体。ソノマ・ヴァレーにある赤味がかった火山性の礫、砂、粘土を含む火山性堆積土壌。1850年代から葡萄が栽培されている伝説の畑。1980年代のレイヴェンスウッド最高級ワインの畑として有名。ジョエルの息子モーガンと共にこの2018VTGからワンス&フューチャーとベッドロック別々のブランドで父息子が造るという奇跡的な話。赤黒系ベリー、杉、ミント、アニス、黒胡椒、チョコレートの香りが特徴的でソノマ・ヴァレーの個性を物語っている。明るさ、深み、驚くほどの余韻の長さが感動的。 醗酵:レッドウッドの開放大樽、仏産樽熟成(新樽30%)
テクニカル情報
栽培:樹齢134年のジンファンデル主体 樹間と畝間2.4mx2.4m株仕立て。
収穫:2020年9月9日
醸造:天然酵母のみ。レッドウッド樽で醗酵・仏産樽熟成(新樽30%)
ジョエル・ピーターソンからのコメント
赤黒系ベリー、杉、ミント、アニス、 黒胡椒、チョコレートの香りと風味がこのワインの特徴で、ソノマ・ヴァレーの赤土堆積土壌の個性を物語り、赤系果実、リッチで深遠、ブラッドオレンジの余韻が心地良い。
畑情報
オールド・ヒル・ランチ/ Old Hill Ranch
ソノマ・ヴァレーにあり、自社畑ベッドロックから北に約1.4km。
古代にマヤカマス山から西に流れた川が作った堆積土壌で、赤味がかった火山性の礫、砂、粘土を含む火山性堆積土壌。
サン・パブロ湾からの霧が夕方から朝にかけて流れ込み、日中は十分な太陽を享受する。灌漏をしないドライ・ファーミング。
歴史:1848年フィラデルフィア出身のウィリアム・マックファーソン・ヒルがゴールド・ラッシュ時にソノマに移住・金採掘と共に、1851年ソノマのこの土地を入手し、果樹園と葡萄農園を始める。
その当時葡萄栽培はミッション以外確立されておらず、試験的に様々な品種を植え、1873年のレポートによるとヒルの畑には53種類も栽培されていたという。
その中で「ブラック・セント・ピーター」と呼ばれた凝縮感、酸、濃厚な色を表現する葡萄がジンファンデルであると判明。
1880年代にフィロキセラの為に植替えを余儀なくされたが、耐性のあるセント・ジョージの台木にジンファルデルや他の品種を接ぎ木した為、今でもその当時の品種が少なくとも16品種以上残されておりDNA検査の結果、解明した品種も、わからない品種もある。
1975年、私/ジョエルがオールド・ヒル・ランチを師であるジョゼフ・スワンと共に訪れた時は、荒れ放題だったが、1981年に近隣のオーク・ヒル・ランチを所有・有機栽培を行っていたオットー&アン・テラー夫妻が買収。その後丁寧に栽培管理され、レイヴェンスウッドの最高級ワインの畑となった。
現在はアンの息子ウィル・バックリンが伝説の畑を守り続けている。
ヴィンテージ: 2020年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: ジンファンデル主体
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ソノマ・ヴァレー/ Sonoma Valley
畑: オールド・ヒル・ランチ/ Old Hill Ranch
備考: 限定数入荷 Vinous 93P dated Jan.2022 by Antonio Galloni
ワインメーカー: ジョエル・ピーターソン/ Joel Peterson
醸造: レッドウッド開放大樽にて天然酵母発酵
熟成: 仏産樽熟成(新樽比率30%)
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 15.2%