衝撃的。濃いガーネット。ブルーベリー・パイ、焼きスモモ、グリルしたお肉、土壌やラムのローストのようなセイヴォリーなアロマ。口に含むとフルボディで黒果実の香りがあり、しっかり且つなめらかなタンニンが長くフレッシュな余韻に残ります。ハンドレッド・エーカーの全てのワインはブドウ1粒1粒を手作業で選果し、フランス産の小さめの容器に入れて発酵され、最上質の樽で長期間熟成します。どんな小さなことでも拘りを持ち、妥協を一切しない・許さないで造られるのがハンドレッド・エーカーのワインです。2019は過去最高のヴィンテージと言っても過言で無いでしょう。衝撃的な素晴らしさです。ナパ・ヴァレーを襲った山火事の影響で2020年ヴィンテージの生産が一切無かったので、2019年ヴィンテージに助けられたとも言えます。アークの畑はハウエル・マウンテンの麓、セント・ヘレナの街から少し外れた場所にあります。ここには1880年代からブドウが植えられていた記録が残っていますが、禁酒法によって全てが壊滅しました。ジェイソンが敷地を購入し、5年の歳月をかけて畑を復旧させました。この畑はハンドレッド・エーカーの自慢であり、ジェイソンにとって最大の喜びです。異なる火山性土壌から成り立つ9つのアークの区画は、1m間隔でカベルネ・ソーヴィニョンが植樹されています。6千万年前に成形された土壌で、過去には海に面するビーチフロントだったこともあり、有史以前の人類がこの土壌を使い矢じりを作ったと言われています。畑の幅は東西に800m程あり、日照条件が整っています。畑の西側にあるグラス・マウンテン(GlassMountain)が、アロマを焦がしてしまう暑い西日からブドウを守ります。ワインは厳選した最上級のフレンチオーク・バリックで最低30ヶ月間熟成します。樽の側板は木目の細かさを重視して選び、3年間自然乾燥
させた物のみを使用しています。ハンドレッド・エーカーは、投資銀行時代に若くして巨万の富を築いたジェイソン・ウッドブリッジ(JaysonWoodbridge)が1998年(当時36歳)に創業したナパ・ヴァレーのブティック・ワイナリーです。ジェイソンは「0か100か」のポリシーを定め、「最高品質でなければやる意味がない」と強く信じ、一切の妥協を許さない「完璧」なカベルネ・ソーヴィニョンを生産しています。ハンドレッド・エーカーは、「完璧」を目指して努力をして造られるワインではなく、「完璧」が大前提の、こだわり抜いて醸造されるウルトラ・プレミアム・ワインです。それぞれの畑に実るブドウは、熟成の進行に合わせて何度にも分けて手作業で収穫を行います。収穫後のブドウは粒単位で人の手によって徹底的に選果され、収穫のタイミング、区画、畑に分けて、それぞれ別々に発酵、プレス、熟成させます。ハンドレッド・エーカーで使われるフレンチオークは、特定の森に育つ木目の細かい木材のみが使われ、最低3年間自然乾燥させた後にトーストされるハイスペックの樽のみが使われます。全てのワインは最低30ヶ月の熟成を経て、ジェイソンが完成とみなした物のみが瓶詰め・リリースされます。もちろん、「完璧」でないワインはそもそもリリースされません。