ソノマ・コーストのピノ・ノワールらしい魅力溢れる赤系果実とフレッシュな酸が惹き立ち、一本のボトルを二人で楽しんで飲み干せるようなバランスに仕上げる。毎年畑の割合は異なるが、そのVTGの特徴を良く表したワインとなる。2021年はオキシデンタル地区のジョイ・ロード、スーマ、オキジデンタル・リッジ、少量のベアワロー (アンダーソン・ヴァレー)のブレンドとなった。心地良い凝縮感、フレッシュな酸と、青、赤、黒系のベリーが華やかにミックス。
ソノマ・コースト、オキシデンタル地区
リヴァース-マリーのシャルドネ、ピノ・ノワールとして注目するのは、寒流流れる海とを隔てる海岸丘陵の中にある「オキシデンタル地区」。(ラシアン・リヴァー・ヴァレー/グリーン・ヴァレーの西)
海からの霧の影響を受け涼しく、痩せた土地、海の堆積物が隆起した土壌、昼間の十分な日照など極上のピノ・ノワールに適したテロワールを有する。
トーマス・リヴァース・ブラウン曰く「ワインは自然の産物」。
毎年畑と生産量は変化に富む。
キャリアを始めたターリー時代からの友人・栽培家のスコット&ジョアン・ツェラー夫妻とのコネクションにより、今までに下記の畑でワインを造っています。
スーマ (自社畑)、オキシデンタル・リッジ、ウィロー・クリーク、シルバー・イーグル、リドル・ランチ、ランセル・クリーク、ジオイア、カンツラー、ティエリオ、ジョイ・ロード、プラット、ベアワローなど。
ピノ・ノワールの醸造に関して
手摘みされた葡萄を除梗し(一部とても良い房だけ梗を残しておく)、コールド・ソーク(低温浸漬)を約7日間10℃で行う(表面が乾かないように注意)。
5日目に冷却装置を止め、自然に温度の上昇を待つ。
7~8日目には醗酵が始まり、自然のまま醗酵を待つ。(涼しい年は3日で終わってしまうことも、10日間続くこともある。)
フリーランジュースとプレスジュースを一晩寝かせてから、樽に移し(新樽比率はキュヴェにより異なるが比較的少な目)、マロラクティック醗酵は大体10か月位で終わる。
澱を自然に落とした時点で初めてSO2を少量入れる。初夏にブレンドを決め、次のヴィンテージの収穫前に瓶詰。(ノン・フィルター、人工的な澱引きはしない。)
約半年休ませ、年が明けてから春頃にリリースする。
ヴィンテージ情報
ワイン造りをほとんど全て諦めなければならなかった2020年に比べると、2021年は今までの平年に戻った感がある。
温かい春から始まり数度の熱波もあったが、小粒の房が仕上がり、過熟にならないレベルでの収穫のタイミングを辛抱強く待つことができた。
2020年を思うと収量を多く取りたいと思いがちであったが、そこは最高品質のレベルを見極めた収量調整を行い、完璧な葡萄を収穫出来た。
いくつかの新しいプログラムによる畑が加わっている。
生産量:1,200ケース
テイスティング・コメント
2021年は、明るい色調、フレッシュな酸を感じさせる赤系の果実ザクロ、ブラックチェリー、プラムの風味が特徴的。
華やかな香りはハーブ、スモーク、土や春の花のニュアンスがあり、果実味とのバランスが秀逸。
心地よいタンニンがあり、このワインは新樽率が低いので、樽の影響よりも果実の個性が大きい。
VINOUS 94P Jan. 2023 by Antonio Galloni 2021V ピノ・ノワールの中でも高得点をつけ絶賛。
クローン
マウント・エデンはやや早めに収穫しエレガントで薫り高くフィネスをワインに与える。
828は赤・黒系ベリーの特徴が良く出て味わいの中心になっている。
ポマール・クローンはワインの骨格を形成し長い余韻をもたらす。
畑情報
2019年はオキシデンタルより北にあるリドル・ランチの葡萄のみで造られたが、2021年はオキシデンタル地区にあるいくつかの畑のブレントとなり、オキシデンタル地区の個性を見事に表している。
メインはオキシデンタルの町より海に近いジョイ・ロードの畑。
スーマ、オキシデンタル・リッジが少量加わり、アンダーソン・ヴァレーのベアワローがアクセントを加味。
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: ピノ・ノワール100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ソノマ・コースト/ Sonoma Coast
備考: 在庫僅少 VINOUS 94P Jan. 2023 by Antonio Galloni 2021V シングル・ヴィンヤードより高得点
ワインメーカー: トーマス・リヴァース・ブラウン/ Thomas Rivers Brown
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.3%
JAN: 無し