ハリウッド俳優カイル・マクラクランが2005年から造り続けたPursued by Bear。
2016年初リリースのベア・カブはたっぷりとした果実味で若いうちから楽しめるワインです。
収穫量が少なく、色調が濃い2021年のブドウから造られたこのワインは、フレッシュで生き生きとしたフレーバーや、野生のブルーベリーとダークフルーツの豊かな香りがグラスから溢れ出し、飲みやすく親しみやすいスタイルを持つ、小粋で魅力的なワインです。
口中では、みずみずしいカシスとジューシーなプラムの豊かな風味が、ほのかなモカとスパイシーなオークの絶妙なニュアンスとシームレスに混じり合います。
口当たりは滑らかで心地よく、シルキーで風味豊かなタンニンと長く生き生きとしたフィニッシュに支えられています。
4つの銘醸畑から収穫されたブドウが、この傑出したブレンドに層を成し複雑さをもたらしています。
2021年は、ワラワラ・ヴァレーのブルー・マウンテンズの麓に位置するレ・コリンズ・ヴィンヤード、ワルーク・スロープのなだらかな南向きのワインバウ・ヴィンヤード、ホワイト・ブラフスAVAのダイオナイシス・ヴィンヤードとセージモア・ヴィンヤードのブドウを使用しています。
オーナーであるカイル マクラクランは、1990年に放送されたデヴィッド リンチ原作のテレビ・シリーズ 「ツイン ピークス」のFBIの特別捜査官・デール クーパーの役で幅広い人気を博したワシントン州出身の俳優です。
ワインに強い関心を持っていたマクラクランは、2005年から俳優業と同じ様に自分の情熱を傾けられるもう一つの仕事としてワインづくりを始めました。
ワシントン州のワイン生産の中心地、コロンビアヴァレーにあるヤキマ出身のマクラクランは、4種類のコロンビアヴァレー産ワイン パースード バイ ベアー カベルネソーヴィニョン、ベイビー ベア― シラー、ブラッシング ベアーロゼを作っており、いずれも高く評価されています。
故郷に対する溢れる愛情と家族のルーツと常につながっていたいという願望は職人的なワインづくリへの情熱と熱意に変わりました。
マクラクランはやがてワシントン州ワインのユニークな特性やフレーバーのプロフィールの素晴らしさの提唱者で伝道者となり、パースード バイ ベアーのワインでもあらゆる面に携わっています。
マクラクランは演技とワインづくりはプロセス、忍耐と創造性の三つをバランス良く組み合わせるという点で強い関連性があるとみています。
自分のワインに脚本のト書きで最も有名なシェークスピアの冬物語の第三幕、第三場の”exit, pursued by bear, (熊に追われて退場)”に敬意を表してPursued by Bear(パースード バイ ベアー)と名付けました。
このト書きは面白く予想外のフレーズですが彼が舞台出身であることを示しているだけでなく、彼のユーモア・センスがそこはかとなく感じられます。
「そのフレーズは自分がやってみようとしていたことにピッタリのようだった」と言っています。