ドメーヌ・エデンの畑はロス・ガトス・クレイ・ローム土壌で、クローンはディジョンの777, 667, 828、畑は北向き、果実味が前面に出てリリースしたてから飲みやすいワインになる要素を持つ。そこにクラッシックなマウント・エデン・ヴィンヤードの葡萄がブレンドされることにより果実優先になり過ぎず絶妙なバランスを生み出している。発酵と熟成はマウント・エデンと同様に行っている。 口当たり良く、豊かさとバランスのとれた上品さがある。2014VTGが英国ヘンリー王子&メーガン夫妻のロイヤル・ウエディングの晩餐会で提供され話題となり一時期品薄となった。
ドメーヌ・エデンはロス・ガトス・クレイ・ローム土壌で、クローンはディジョンの777, 667, 828が栽培されている。畑は北東向きで日照量が豊富。
環境保全型農法とドライ・ファーミングを用いて低収量を実践している。
ほんの2キロ先にあるマウント・エデンの畑はフランシスカン・シェール土壌で、クローンはマウント・エデン、カレラ、スワン、ポマールが栽培される。
このクローンをモザイク用にブレンドすることにより、ドメーヌ・エデンはより果実味が前面に出て、リリースしたてから飲みやすいワインでありながら、マウント・エデンの要素も加わり、カリフォルニアらしい果実とクラッシックなエレガントなピノ・ノワールがバランスしている。
イギリス王室を離脱したサセックス侯爵ヘンリー(当時はヘンリー王子)と元米女優メーガン・マークルが2018年5月に開いた結婚式の晩餐会に新世界を代表してDomaine Eden Pinot Noir Santa Cruz Mountains2014年が選ばれて供された。この話題で一時入手困難な程品薄になった時期があったが、今は安定している。
テクニカル情報
収穫:前年より8日早い9月1日に収穫を開始し、9月9日に終了した。
醸造・熟成:20%全房のまま、マウント・エデン・ヴィンヤーズと同様の手法を取り、第一次、第二次とも自然酵母での発酵、ブルゴーニュ・スタイルの数年使いの樽を使用して11ヶ月熟成後、清澄、濾過をせず、瓶詰めしている。
自然酵母のみ使用して清澄、濾過しないというのは非常にリスキーであるが、成功すれば素晴らしい結果を手にすることができる。
ヴィンテージ情報
2020年は全てが順調に生育し、収穫は9月前半に早くも始まり、酸をキープしたまま、成熟した葡萄が収穫された。
テイスティング・コメント
早めの収穫から、ピノ・ノワールの特長である繊細さと優雅さが、自然な形で豊かに表現されている。チェリー、プラム、森林のニュアンス、スパイシーなハーブが香り、魅惑的である。 味わいは広がりがあり、青や赤系ベリーの濃縮感が際立つ。現在でも十分楽しめるが、4~5年の熟成によってさらなる深みを増すだろう。
ヴィンテージ: 2020年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: ピノ・ノワール100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: サンタ・クルーズ・マウンテンズ/ Santa Cruz Mountains
畑: ドメーヌ・エデン/ Domaine Eden (自社畑)、マウント・エデン/ Mount Eden(自社畑)に加え、近隣の契約栽培農家の葡萄が加わる
備考: 91P Wine Spectator, November 30, 2023
ワインメーカー: ジェフリー・パターソン/ Jeffrey Patterson
醸造: 20%全房、ステンレス・タンク発酵
熟成: 仏産樽(2~5年使いの樽)熟成11か月、無濾過、人工的な清澄無しに瓶詰
土壌: ドメーヌ・エデン:ロス・ガトス・クレイ・ローム土壌、マウント・エデン:フランシスカン・シェール土壌
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.0%
JAN: 791066200717