このワインは、ナパ・ヴァレーのサブAVA、オークノールとヨーントヴィルの特別な区画で収穫されたブドウから作られました。
口当たりはベルベットのようで、フレッシュなブラックベリーや鮮やかなチェリーの香りが広がり、凝縮した野イチゴのコンポートとオールスパイスの風味も感じられます。
ジューシーでしっかりとした噛み応えのあるタンニンのストラクチャーも特徴です。
ナパ・ヴァレーは、長さ48.28km、最も幅の広いところで8.05kmしかありませんが、多様な土壌、気候、地形が、複雑なレイアーと心を揺さぶる風味を作り出しています。
サンパブロ湾から吹く涼しい海風が、果実に自然な酸を生み出し、チェリーや鮮やかな赤い果実の特徴を「ポップ」に表現することに成功しています。
砂利混じりの沖積土壌はブドウの根を深く張らせ、リッチで複雑なワインの特徴を生み出します。
このAVAでは、ラズベリーや熟したジューシーなチェリーなど、赤い果実の風味と豊かなタンニンが楽しめます。
TEXTBOOKは2004年に長年ワイン業界に勤めていたジョナサン・ペイとスーザン・ペイによって設立され、ナパ・ヴァレーとオークヴィルの羨望の的である素晴らしいブドウ畑から美しいワインを生み出しています。
子供時代ヨーロッパに数年住んでいたジョナサンはフランス語を話すことも出来、彼のワインのキャリアはその頃の生活から始まっています。
フランスではルイ・ジャド、そしてオーストラリアのペンフォールズやロバート・モンダヴィでワイン造りの経験を積みました。
これらの経歴がTEXTBOOKの「力強いがバランスの取れた」ワイン造りのスタイルにつながっており、その評価は年々上がっています。
ワイン名のTEXTBOOKは学校の「教科書」を指すものではなく、初めて出来上がった自分たちのワインをスーザンがテイスティングした時に、このワインを「典型的・模範的なまさにナパワインのTEXTBOOKだわ。
」と漏らしたことに由来しています。
(ジョナサンがよく例えるのは“このテキストブック”という言葉は、『‘フェラーリ’はイタリア車のテキストブックだ。
』と言う時のテキストブックだそうです) またフラッグ・シップのミゾン・プラスはフランス語の「下ごしらえ」という意味の料理用語で、ワインを造る時も料理を作る時も、何よりもしっかりと上質な材料(ブドウ)を用意し、道具もきちんと手入れの届いたものを順番通りにならべて準備万端にしてから造るのが重要だ。
という考え方から、名付けています。
ミゾン・プラスのカベルネは*スクリーミング・イーグルに隣接する畑(Boulder Block Vineyard/Vyborny Vineyard)、メルロ(Holmes Vineyard)はハーランの斜面の下、ト・カロンの横に位置しています。
(Holmes VineyardのカベルネはBranding Iron Vineyardという名でNickel and Nickelで使われています。
) TEXTBOOKは自分のテイスティングルームやワイナリー施設を持っていません。
「ナパに施設を持つには非常に多くのお金が必要となる。
それだけのお金を投入するなら、より良い樽を購入したり、ワイン造りの道具にお金を使いたいんだよ。
」とジョナサンは語っています。
ロバート・パーカーに【TEXTBOOKは消費者が注目するべき真のワイン、このラインナップの中には本物の宝が存在する】と言わしめたワイナリー。