サーモンピンク色をしている子のスパークリング・ロゼは、ちぎったバラの花、新鮮なイチゴ、そしてほのかにスパイスの香りがかんじられます。はっきりとした酸とバランスが取れるような、素晴らしいテクスチャーがあります。ソノマ・マウンテンAVAの東側の高地、標高430mの位置にある畑で、東にグレン・エレンの町を、北西にはベネット・ヴァレーを見下ろすことができます。ソノマ・マウンテンは大昔に太平洋の海底にあったことから、スペックレス・ロームや凝灰岩の他に、海洋性堆積岩の土壌です。ヴァン・ダー・キャンプの畑の周辺には、数千年前から先住民族（コーストミウォック族）が居住していた事で知られていて、この土地では数百年前から農業が行われていました。人類は山頂で誕生したと信じたコーストミウォック族の影響で、現在でもソノマ・マウンテン一体は宗教的に重要な聖地です。ヴァン・ダー・キャンプのピノ・ノワールは、1953年から現在まで生産を続けているカリフォルニア最古のブドウです。1.1ヘクタールしかないピノ・ムニエは、1990年前半に植樹されました。ブドウは2016年8月24日に収穫され、フレンチオークの旧樽で野生酵母を使って発酵させ、この時に亜硫酸塩は添加していません。第一発酵終了後の11か月間は遊離亜硫酸塩量を10mg/L以下に保持し、瓶詰めしてから瓶内二次発酵させます。32か月間澱と共に熟成させ、デゴルジュマンしました。アメリカのワイン愛好家達の間で話題になっている天才女性醸造家サマンサ・シーンが所有するブランドです。サマンサはブルゴーニュへの旅行がきっかけとなり醸造の勉強を始めました。世界で最も有名で高価なブルゴーニュ・ワインの裏側には、謙虚でアットホームな造り手たちの姿があり、そんな謹厳実直なワインの世界に魅了されました。カリフォルニアに戻ったサマンサはPOEを設立します。「カリフォルニアで造るブルゴーニュ・ワイン」という模造品ではなく、カリフォルニアのテロワールをしっかりと意識した魅力的で長期熟成可能なエレガントな単一畑のワインを限定生産することがモットーです。