土壌:畑は沿岸山脈に並行するように位置し、火山性土壌がメインで赤花崗岩、安山岩、玄武岩、流紋岩からなる混合土壌。多くの土壌は崩積土由来で石が多い表土で、そのためブドウの根が深くまで張りやすい。ティングイリリカ川に近いことから、部分的に砂質とシルトの河川堆積物を含む。有機物含有量は3%と低めの粘土質ロームから砂質ローム層。pHは弱酸性(5.8-6.2)。畑:ロ・モスコソの町の山麓にあるロス・ロブレス(標高245m)
畑の詳細:南向き(北半球で言う北の解釈)の畑に自根の垂直仕立て。シラーのクローンは300/174を使用し、それ以外の品種はマサル・セレクション。元々畝間灌漑をやっていた為、ほとんどの畑は畝が東西に走る。2000年からドリップ式灌漑に移行し、その後新しく植樹する畑はその土地で最適な畝の方向を探りながら植樹している。
植樹年&密植度:1992年と1995年に2,667本/ha、1998年に3,333本/ha、2000年に4,166-5,000本/ha植樹
収量:6トン/ha、39HL/haホセ・ギリサスティが畑仕事をした日の夜、目が赤くなり、肌が痒くなり、頭痛がしたり。毎日働いている労働者の健康はどうなっているのだろうか、そもそもブドウの樹に悪い影響はないのだろうか、そのブドウから造るワインは大丈夫なのだろうか。そんな疑問から始まったエミリアーナの有機栽培の出発点がコルチャグアのロス・ロブレスの自社畑です。そこで試験的に栽培した数種の品種が全てうまく成長し、そのブドウを全てブレンドして造ったワインがこのコヤム2001年ヴィンテージでした。2年後、チリ・ワイン・アウォードに出品されたコヤムがその品評会の最高峰「ベスト・イン・ショー」に選ばれ、エミリアーナは全ての畑の有機栽培・バイオダイナミック農法への転換を決意しました。チリ初のオーガニックワインであるコヤムが「ベスト・イン・ショー」を獲得した事はチリのワイン業界でも衝撃の事実となり、それ以降、エミリアーナのフラッグシップワインとなったのがこの「コヤム」です。