キュヴェ名:フィエフ・セニュールとはリューディー名。キュヴェ名:フィエフ・セニュールとはリューディー名。例年通りの冬の後、4月の霜に悩まされたが、大きな被害は免れました。春の終わりは暑く乾燥し、夏は日照時間が長く、雨も降ったため、充分な収量を確保できました。健全なブドウの収穫は8月下旬から始まりました。栽培:モニエールに位置する1haの平地。標高40~50m、南向き。
1960年植樹、垣根仕立て。土壌活性化促進のため、草を混ぜる有機栽培を実践。気候:海洋性気候。近年は暑く乾燥した夏が続いています。収穫は8月下旬から9月上旬。収穫したブドウは全房でプレスされ、地中に埋められたコンクリートタンクで発酵。天然酵母を使用。発酵温度は20℃で、アルコール発酵に約15日間をかけます。不純物を沈殿させ、上澄みをコンクリートタンクに15カ月間シュールリーをします。MLFあり。大西洋にほど近いフランス北西部の産地ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ。地球温暖化の影響をポジティヴに受け、その価値が改めて見直されており、今や世界中の真のワイン愛好家からも注目されるエリアとなりました。
フェイ・ドムはヴァンサン・カイエが運営する家族経営の小規模ドメーヌ。現在自社畑を25ha所有しており、1986年からワインを手掛けています。今や多くの若いヴィニュロンにインスピレーションを与える指導者となっており、今世紀におけるミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌのルネッサンスの立役者の一人とも言えます。
ワイナリー名のフェイとは、古いフランス語で“ドメーヌ”の意。ビオディナミの指導で名高いピエール・マッソンの影響を受け、2010年から2012年にかけて有機農法に移行し、2016年にはビオディナミ認証を取得しました。ムロン・ド・ブルゴーニュはカビ病に弱い品種でもあるため、ビオディナミを実践しているのはアペラシオン全体のわずか2%ほどです。プレパラシオンには当主であるヴァンサンがアルプスの高地で採集した石英を使うなど、細部にまでこだわっています。
ムロン・ド・ブルゴーニュはシャルドネのように土壌を忠実に表現する品種です。また、味わいはシャルドネやリースリングに似たニュアンスを帯びています。ワインから感じられる鉱物的なニュアンスは、片麻岩土壌とブドウ品種の個性に由来し、香りや味わいにはくっきりとした輪郭があり、焦点の合った、直線的なスタイルになります。収穫量について、アペラシオンでは55hl/haまで認められていますが、30hl/haに抑えています。生産量の50%がフランス国内のワインショップで取り扱われています。