ローヌ品種に魅せられたワインメーカーによるグルナッシュ・ブラン単一種。クリアで繊細な味わいは一度飲んだら忘れられない味わい。
パソ・ロブレスの2つのオーガニック栽培の畑のグルナッシュ・ブランを使用。
テンプルトンのコパック・ヴィンヤード(53%)、クレストンのラスト・フロンティア・ヴィンヤード(47%)のブドウは全て手摘みで収穫
ブドウは収穫後すぐにワイナリーへ運ばれ、ステンレスタンクで自然酵母で発酵。
アンファイン、アンフィルター、SO2はボトリング時に最低限のみ添加。
ライチ、レモン、リンゴのフレーバーに微かな潮風を感じる。ライムやスィートグラスなど、爽やかなアロマがクリスプな酸と相まって、抜群のバランスを造りだしている。
サン・リージュ(主従なき関係)は自分自身の自立へのあくなき追求であり、同時にローヌ・ヴァレーの伝統とニューワールドにおける自由と、どのような距離を保つかを意味しています。サン・リージュ/グラウンドワークのオーナー兼ワインメーカーであるカート・シャクリン(CurtSchalchlin)は、ワイナリーの名前の意味をこう説明します。ビジネスを専攻していた学生時代にワインの醸造と出会い、その魅力に取りつかれたシャクリンは、2003年に初めての自身のラベルをリリースしました。ローヌ系品種に大きな魅力を感じ特化してワインを生産するシャクリンは、その伝統に縛られることもなく、かといって突飛なことをすることもありません。サン・リージュは、ローヌブレンドを中心に、グランドワークはローヌ系の単一種でワインを造っています。
パソ・ロブレスからサンタ・バーバラまで、セントラルコーストのいくつかの畑のブドウを使用するシャクリンは、それらの畑と向き合い、その畑から伝わってくるメッセージにじっくりと耳を傾け、畑をパートナーとして捉えたうえでヴィンテージ毎にワイン造りに取り組みます。
畑を選ぶ際にはその知名度ではなく、それぞれの個性を重視します。時には他のワインメーカーが敢えて選ばなかったところを選ぶ場合もあります。他の畑にない何か特別なものを秘めていると感じた時、迷わずその畑を選ぶことが、まさに“サン・リージュ”の真髄と感じています。
セントラルコーストは様々な微気候や異なる土壌、地形を持つ、大変多様性に富んだ地域です。地中海気候に似ていて、ローヌ系品種に最適といわれるこの地のブドウですが、時にローヌのお手本通りというより、むしろこの地の独特な個性を持ち、この地ならではの物語を見せてくれる、とシャクリンは感じています。このような素晴らしい畑をパートナーととらえ自然を尊重することは、シャクリンの絶対の強みでもあるでしょう。シャクリンの独特な世界観を表現する印象的なラベルはNY在住のドイツ系アーティストによるものです。全てにおいて自身のこだわりを持ち、オールドワールドの伝統を重んじつつも、ニューワールドで自身に挑み続けるシャクリンのワインは、今後の大きな成功を予感させる素晴らしい造りです。