ロング・シャドウズの取締役の一人でもあるアガスティン・ヒュネイアス(クインテッサ、ナパ・ヴァレー)が、ナパ・ヴァレーのトップ・コンサルティング・ワインメーカー、フィリップ・メルカとロングシャドウズのワインメーカージル・ニコールと供に造ったのがピルエット。
メルカは自身のラベルに加えて、ハンドレッド・エイカー、ブライアント・ファミリー、ダナ・エステート、ヴィンヤード29などの評価の高いワインを手がけています。
伝統的なワイン造りと最新の技術を融合させ、ワシントン州の最上の畑から少量のブドウを集めて、この魅力的な赤のブレンドを作りました。
2020年は力強く洗練されたワインで、美しいバランスを持ち、凝縮した色と風味を持っています。
ブラックチェリー、甘いスパイス、プラム、ダークチョコレートのニュアンスが絹のように滑らかなタンニンと一体化し、長い余韻に豊かな印象を残します。
最初から最後まで完全で隙がありません。
レッド・マウンテンのトップ・カベルネ・ソーヴィニヨンの畑を厳選し、セージモア・ヴィンヤードの古樹のカベルネ・フランを少量使用することで、ピルエットに熟したリッチなスタイルを与えています。
同じくレッド・マウンテンのメルロが中盤にしなやかさを加え、ワルーク・スロープのワインバウ・ヴィンヤードのカベルネ・フランがエレガントな赤い果実味を、少量のワインバウ・マルベックが最終的なブレンドに深みとスパイスを加えています。
2020年の生育期は、低収量、暑い夏、秋の長めのハングタイムが特徴的で、際立った風味、質感、活き活きとした華やかさを持つワインを生み出しました。
4月中旬の典型的な芽吹きの後、5月の気温は穏やかでした。
天候は6月に冷え込み、7月と8月は暖かくなりました。
収穫が急がれると思われた矢先、ワシントン全体で成熟の勢いが弱まり、光合成のスピードも十分に遅くなったため、糖分の蓄積は避けられ、ブドウの酸味は守られました。
手摘みで収穫されたブドウは、様々な発酵テクニックによって、この洗練されたブレンドに複雑さとリッチさの層を築きました。
400Lのフレンチオーク樽で発酵させたカベルネ・ソーヴィニヨンは、豊かでしなやかなタンニンを生み出しながら、ダークフルーツのフレーバーとオークを一体化させるため、発酵中優しくローリングしました。
他の品種は全てステンレスタンクで発酵させ、一部のロットはより長いスキンコンタクトを行うことで、ワインの濃い色と中間の風味を高めています。
熟成は全てフレンチオーク樽(80%新樽)で22ヶ月間行いました。
ロング シャドウズは2002年にワシントンワインのヴィジョナリー(先見の明を持った)アレン シュープによって設立されました。
シュープは1984年から2000年までの間シャトー サン ミッシェルの社長兼CEOを務め、世界的に高名なイタリアのピエロ アンティノリ (コル ソラーレ)とドイツのドクター ローゼン (エロイカ リースリング)との国際的なワインづくりのパートナーシップを築きました。
ロング シャドウズはこの成功を礎に世界の主要なワイン産地の偉大なワインメーカーのエリート集団をワシントン州に招き、ワシントン州のコロンビア ヴァレーのブドウ栽培地の素晴らしさを明示するワールドクラスのワインをつくる為に設立されました。
それぞれのワインメーカーはシュープとワイナリー在住のワインメーカージル ニコールと個別にパートナーを組み、個々の典型的で最高品質のワインを各々の醸造法でつくり、独自のボトルに詰められています。