9.5ha。
標高426~576mの南南西向き傾斜、片岩と砂質泥灰土壌。
50hlのステンレス発酵、20~30%のジュースをすぐ取り出し、残りは毎日ポンプオーバーしながら発酵。
SVを大樽、CSをバリックで約30ヶ月熟成。
その後、瓶熟グレーヴェ・イン・キアンティ地区のラーモレの丘にあるカンティーナ。
ラーモレとは、この土地の名前であるとともに、この地で発見されたサンジョヴェーゼの遺伝子の名前。
ラーモレ・ディ・ラーモレとは、サンジョヴェーゼのオリジナルという意味を込めて付けられた名前です。
ブルネロ・ディ・モンタルチーノのサンジョヴェーゼは、このラーモレより移植した樹が始まりと言われています。
この土地は、風通しが良く、湿気がこもらない乾燥した絶好の場所です。
また斜面の為、水捌けも良く、すっきりと伸びた心地良い酸はこの環境から生まれます。
標高350~600mの位置に47haを所有しています。
この地は、キアンティ・クラシコの中でも、最も標高が高いエリアです。
現在、ラーモレのエリアはキアンティ・クラシコのサブ・ゾーンとして、グレーヴェ・イン・キアンティから独立し、「ラーモレ・イン・キアンティ」となる動きがある、と伝えられています。
これは、ラーモレの持つ固有のテロワールが、キアンティ・クラシコに、より個性や多様性を与え、偉大なワインを造りだす資質が内包されているということを示すものである、と言えます。
土壌はガレストロ土壌1ヶ所、粘土質・砂・石から構成された土壌2ヶ所の合計3つのパーセルから成り立ちます。
平均樹齢は約20年。
しかしながら、中には70年を越える老木もあります。
春と秋には適度な降水量があり、冬は寒冷、夏は温暖になるのが特徴です。
このエリアはアペニン山脈北部から吹き込む風によって寒暖の差が激しく、その為、葡萄は糖とポリフェノールのそれぞれが豊かで、美しい酸味のあるエレガントなものとなります。
エノロゴのアンドレア・ダルディン氏は、引退した前任のH.パリアーニ氏の元で、約20年間、共に醸造を務めたスペシャリストです。
彼は、サンジミニャーノ出身で、父親はヴェルナッチャを作る葡萄栽培家です。
彼の5人の兄弟は、現在も全員ワインビジネスに従事している、まさにワイン一家です。
幼少のころより父の仕事を手伝っていたため、ワインの仕事が体に染み付き、彼にとって、まさにこの仕事は天職と言えます。
2018年からQ certificazioniからオーガニック認証を取得しています。