自社畑の中で一番高くに位置(標高210m)し、1997年植樹の一番新しいピノ・ノワールの畑。ヴァン・ドゥーザー・コリドーからの涼しい風が吹き込み、果実の熟しは一番遅い。はっきりした酸と果実のバランス良好で、エレガントながらゆっくりと熟した果実がコアにしっかりと存在する。
クリストムはシングル・ヴィンヤードでテロワールの特徴を引き出したワイン造りを身上とする。
ヴィンテージ情報
2021年は年間を通して非常に乾燥した年だったが、開花の時期の雨が受粉に影響し小さな房となり収量は少ないながら、凝縮した果実となり、ここ10年の中でも素晴らしい品質の葡萄が収穫出来たヴィンテージとなった。
乾燥した年であったが中間地点7月の少量の雨が若木や表土の薄い岩がちの畑の高樹齢の樹には大きな助けとなった。
テクニカル情報
クローン:ヴェーデンズヴィル、ポマール、マウント・エデン、スワン、カレラ、ディジョン(114,115,777)
醸造方法:46%は全房発酵、1.5~5トン容量の開放発酵タンクで自然酵母のみで醗酵。
パンチダウンは日に1-3回、優しく圧搾し、重力で仏産樽(フランソワ・フレール他数種)に移し、18ヶ月樽熟成(新樽率34%)清澄は卵白のみ、フィルター無し
テイスティング・コメント
透明感があるやや淡いルビー色に紫が少しだけ縁に現れる。生き生きとした明るいレッド・チェリー、リコリス、シャルキトリ(肉っぽい)、乾燥した葉、燃えさし、コーラ、細かい土のニュアンスが香る。
味わいは軽めからミディアム・ボディ、黒系赤系チェリーとベリーが口中に広がり、ベイキング・スパイス(ナツメグ、胡椒など)と土っぽさが加わる。
キリッとした酸と柔らかさもあるタンニンとジューシー果実、完熟したフルーツが持つ旨味が長い余韻を引き延ばす。
アイリーンの特徴である秀逸な酸とじっくりと成熟したまろやかなタンニンが良く表現されている。
畑情報
アイリーンは創業者ポール・ゲリーの妻の名前がつけられた9.86ヘクタールの自社畑。
自社畑の中で一番高くに位置し(標高160~224m)、カスケード山脈が東に、コースト山脈が西にあり、クリストムのワイナリーの自社畑を一望できます。
1997年に南と南西に面したスロープにディジョンとポマールのクローンを1ヘクタールあたり5,710本の密植で植樹し、2006年には1.82ヘクタールにヴェーデンズヴィルを1ヘクタールあたり2,990本で植樹。
土壌はコロンビア・ヴァレー玄武岩で、やや深い土壌はジョリー、ネキア、ヤムヒル、表土に近い部分はライトナー、ウィッツェル等。
アイリーンはその標高により涼しい風が吹き込み、果実の熟しは一番遅くなります。
海洋性気候のアイリーン・ヴィンヤードの日中は穏やかな気温で、夜間は冷え込む。
そのため、香り高く力強いアロマと味わいを持ちつつ十分な酸を保持した葡萄ができ、ワインの味わいにも反映される。
2017年新区画(最上部)にピノ・ノワール(マウント・エデン、スワン、カレラ)とシャルドネを植樹。
今後の成長が楽しみ。
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: ピノ・ノワール100%
原産国名: アメリカ
地方名: オレゴン
AVA: エオラ-アミティ・ヒルズ/ Eola-Amity Hills
畑: アイリーン・ヴィンヤード/ Eileen Vineyard
ワインメーカー: スティーブ・ドナー/ Steve Doerner
醸造: 全房発酵比率46%、1.5~5トン容量の開放発酵タンクで自然酵母のみで醗酵
熟成: 仏産樽(フランソワ・フレール他数種)にて18か月熟成(新樽比率34%)
キャップ: コルク
アルコール度数: 13.5%
JAN: 851573001099