1960年代半ば、多くのシャンパーニュ・メゾンが斬新なデザインのボトルを開発する中、ボランジェは「ボランジェらしい味わい」に注力しました。1967年当時、熟成させたシャンパーニュを飲む習慣はありませんでしたが、マダム・ボランジェの大胆な発想と先見の明により、1952年ヴィンテージを出荷直前でデゴルジュマンを行い、エクストラ・ブリュットとしてリリースしました。これによりマダム・ボランジェは、ボランジェの威信はワインからくるものであってパッケージではない、という彼女のビジョンを確固たるものとし、全く新しい独自のテイスティング・エクスペリエンスを生み出しました。そしてブドウの自然な酸味に由来するフレッシュ感、エクストラ・ブリュットのドサージュ、そして優れたヴィンテージによる複雑なブーケとのコントラストをもたらしました。まさに革新的な瞬間で、ボランジェスタイルとして語られることのみならず、シャンパーニュのカテゴリーとしても確立しました。このヴィンテージ・シャンパーニュは「ボランジェR.D.」として世に知れ渡り、ラベルにはシャンパーニュ史上初のデゴルジュマンされた日付が明記されました。1960年代半ば、多くのシャンパーニュ・メゾンが斬新なデザインのボトルを開発する中、ボランジェは「ボランジェらしい味わい」に注力しました。1967年当時、熟成させたシャンパーニュを飲む習慣はありませんでしたが、マダム・ボランジェの大胆な発想と先見の明により、1952年ヴィンテージを出荷直前でデゴルジュマンを行い、エクストラ・ブリュットとしてリリースしました。これによりマダム・ボランジェは、ボランジェの威信はワインからくるものであってパッケージではない、という彼女のビジョンを確固たるものとし、全く新しい独自のテイスティング・エクスペリエンスを生み出しました。そしてブドウの自然な酸味に由来するフレッシュ感、エクストラ・ブリュットのドサージュ、そして優れたヴィンテージによる複雑なブーケとのコントラストをもたらしました。まさに革新的な瞬間で、ボランジェスタイルとして語られることのみならず、シャンパーニュのカテゴリーとしても確立しました。このヴィンテージ・シャンパーニュは「ボランジェR.D.」として世に知れ渡り、ラベルにはシャンパーニュ史上初のデゴルジュマンされた日付が明記されました。外観:煌めく金色
香り:ベルガモットのフレッシュな香りと共に、マジパンや煮込んだアプリコット、蜂蜜やパンなど、魅惑的なアロマも感じます
味わい:リッチできめ細かい泡。ミラベルやマンゴーメロン、柑橘の風味を感じ、生き生きとしつつも複雑さも兼ね備えたワイン。生のヘーゼルナッツの風味と塩味が長いフィニッシュへと続きます楽しみ方
ボランジェR.D.独自のスタイルとブーケが進化していく様子をご体感いただくために、12℃でサーブすることをお勧めします。デゴルジュマンされた年に開けると複雑な果実味が楽しめます。また、リリース後数年さらに熟成させることでブーケの深みが増した、偉大なヴィンテージを感じることができます。ピエモンテ産のヘーゼルナッツを使用した料理がR.D.08を引き立たせます。
25ヶ月熟成させたグリュイエールチーズ一番搾りのみを使用、100%樽発酵
ボランジェは良いブドウができたときのみR.D.をリリースします。2008年は緻密さと華やかさが感じられるプレステージシャンパーニュです。
熟成:天然コルクで栓をした瓶内で、シャンパーニュAOPの法規制で定められた熟成期間の4倍以上の贅沢な時間をかけて熟成。この長期に及ぶ熟成がブーケの複雑味を生み出します。R.D.(RécemmentDégorgé):レサマン・デゴルジェの略。デゴルジュマン後、約2~3ヶ月でリリースされます。この直前のデゴルジュマンにより、ワインに際立ったフレッシュ感をもたらします。
ドサージュ:エキストラ・ブリュット、3g/L「WeAreBollyFamily」がモットー。創業1829年よりピノ・ノワールの聖地、シャンパーニュ地方・アイ村で家族経営を続けるグランメゾン、シャンパーニュ・ボランジェ。職人の手による伝統製法で支えられたクラフトマンシップに裏打ちされたエレガントで質の高いワイン造りには定評があります。
創業以来、今でも木樽発酵を行っている数少ないメゾンのひとつ。一貫したスタイルと安定した品質により、ミシュラン星付きレストランのシェフやソムリエなど、食のプロフェッショナルに高い評価を受け、ワイン愛好家なら知らない人はいないと言われるほどの熱い支持を得ています。
特にメゾンのスタイルが体現され、ノン・ヴィンテージ枠を超えたと賞賛される代表作、“スペシャル・キュヴェ”は世界中のBollyLoversから愛され続ける逸品。伝統を重んじながら、斬新かつ革新的な発想を絶えず持つことで、温故知新のバランス感覚に長けているのも見逃せないポイントです。
1884年には当時のヴィクトリア女王より、英国王室への納入を許される「RoyalWarrant」の授与を受けます。以来、140年に渡り、メゾンはこの栄誉を守り続け、今日も英国王室への納入を続けています。
また、メゾンを語る上で欠かせない人物がマダム・エリザベス・リリー・ボランジェ。シャンパーニュ地方を代表する女傑のひとりとして、歴史的にも語り継がれる彼女の功績はメゾンにとって大切なレガシーです。3代目当主、夫ジャック・ボランジェの死後、世界の混乱期にあたる1941年~71年の30年間、メゾンを第二次世界大戦の騒乱より守り抜き、戦後はシャンパーニュの普及に尽力します。1967年にはメゾンの哲学が存分に込められた不朽の名作、スーパープレステージシャンパーニュの「R.D.」を世に送り出し、現在もなおマダム・リリーの誠実な思いは受け継がれています。
映画007シリーズとの紳士協定による信頼関係が始まったのは、1973年、シリーズ第8作目「死ぬのは奴らだ」より。以後、全15作品に渡り、「ジェームズ・ボンドが愛飲するシャンパーニュ」としての地位を確立しています。
<栽培>
世界遺産としても名高いシャンパーニュ地方に180haもの自社畑を保有し、生産に必要なぶどうの多くを伝統的生産地として知られるマルヌ県に点在するグラン・クリュとプルミエ・クリュを主とする自社畑から供給しています。
上質なワイン造りへの情熱と高い専門性を次世代につなぐ、サステナブルな環境づくりにも注力しています。2012年、フランス農業省・食糧省が定める環境価値重視認定HVE(HighEnvironmentalValue)を、シャンパーニュメゾンとしてフランス国内初の認証を受けます。さらに2014年、Sustainable ViticultureinChampagne「シャンパーニュの持続可能なぶどう栽培」の認証を受けます。この栄誉もフランス国内初として知られることとなり、メゾンの環境保護への取り組みが先進的であることを示す事案となりました。<醸造>
黒ブドウ、ピノ・ノワールがアッサンブラージュのベースです。どのキュヴェにも60%以上の割合で主体となり、深み、複雑性、力強さをもたらします。樫樽を用いて発酵を促すのも特筆すべき点です。ボランジェではリザーヴワインをクリュ別、ヴィンテージ別にマグナムボトルで5~12年寝かせて熟成させ、アッサンブラージュの際に、5~10%の割合で最新ヴィンテージとその前の年の収穫から造られたワインに加えられます。
「贅沢な時間」をかけて長期熟成を行うのもメゾンならではです。ノンヴィンテージのキュヴェは3年、ヴィンテージは最低5年、「R.D.」は8年かそれ以上の手間をかけて、熟成を促します。
辛口の味わいが特徴的なボランジェ。ドザージュは少量のみに控えます。デゴルジュマン後、3ヶ月間休ませ飲み頃になったワインだけを出荷します。