“CIX”ローマ数字で109を表す自社畑。購入した当時“区画109”と呼ばれており、フォレストヴィルの丘の上にある自社畑ローレンとはほぼ同じ場所にありながら、土壌が全く異なる。ローレンがゴールド・リッジの金色、対してCIXは石灰質に海塩粒子を含む白い土壌。2008年に貴重なモンラッシェ・クローンが植えられ、偉大なグラン・クリュの繊細な美を体現。樽醗酵・樽熟成10ヵ月(80%新樽)後、ステンレスタンクで4ケ月落ち着かせ無濾過でボトリング
ヴィンテージ情報
2022年は前年後半の冬からたっぷり雨が降り、乾燥した前年に疲れた根と土壌をリフレッシュさせ、春は温暖な天候が続き健全でバランスの取れた作柄を予想させた。8月と9月初旬の暑さが風味と酸味を更に凝縮させ、バランスの取れた栄養状態の濃厚で完熟した葡萄が収穫できた。2022年のシャルドネは、その洗練さ、凝縮感、若々しい緑の縁、まぶしいほどの淡黄色の輝きを放つ。香りには新鮮で華やかな花、スイカズラ、セロリ、ローズオイルなどが共通して現れ、ジューシーで甘美でなめらかな舌触り、驚くほどの凝縮感がオーベールの個性を照らし出すヴィンテージとなった。
テクニカル情報
夜まだ涼しいうちに収穫、5~6時間以内に樽に入ることをターゲットしている。冷蔵車で直ちにワイナリーに持ち込み、選果・圧搾の後、仏産樽(約80%新樽、20%1年使いの樽)に入れゆっくりと健全な発酵を進め、約10ケ月かけて第一次と第二次発酵(100%自然酵母、MLF100%)を行う。澱が自然に降りるのを待ってから、樽選択をしてステンレスタンクに移し、4-5か月落ち着かせ、毎年12月に人工的な清澄無し、フィルター無しでボトリング。発酵・熟成期間約15ヶ月(樽とタンク
マーク・オーベーのテイスティング・コメント
ハニー・クリスプ・アップル、砂糖漬けのレモンピール、タンジェリン・クリーム、ジャスミンの花の香り、コリアンダーのスパイシーさが波のように押し寄せてくる。 春先に雨が降った後の畑を思わせるほのかな甘い土の香りと豊かな果実味が満載。骨格がしっかりとしており、口中を覆うようなオイリーな口当たり、余韻は非常に長く何分も続く。今でも十分にこの特徴あるワインを楽しめるが、10~15年は熟成を続け、ゆっくりと真の複雑さを見せてくれるだろう。
少しだけ靄がかかったように見えるのはノン・フイルターでうまみが削られていない証拠。オーベールのこだわりを表現。
96-98P The Wine Independent by Lisa Perrotti-Brown Sep.2023
搾りたてのフレッシュなレモンやグラニースミスアップルの香りが立ち上がり、砂糖漬けした生姜、白胡椒のスパイシーさ、チョークの粉の様なニュアンスがが後から湧き出してくる。フル・ボディで幾重にも重なるミネラルの複雑さが限りなく続き壮大な構造が長い熟成を約束する。
畑情報
“CIX”ローマ数字の109を表す。畑を購入した当時“区画109”と呼ばれており、フォレストヴィルの丘の上にある自社畑ローレンと同じ東側のフェンスラインに沿った場所にありながら、その土壌は全く異なる。ローレンがゴールド・リッジの金色であるのに対してCIXは石灰質に海塩粒子を含むほぼ白やベージュがかった土壌。2008年に貴重なモンラッシェ・クローンが植えられ、その名の通り、偉大なブルゴーニュのグラン・クリュを思わせる繊細な美と壮大な骨格をCIXは全て備えている。
ヴィンテージ: 2022年
容量: 750ml
タイプ: 白ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: シャルドネ100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ソノマ・コースト/ Sonoma Coast
畑: CIX エステート・ヴィンヤード/ CIX Estate Vineyard
備考: 96-98P The Wine Independent by Lisa Perrotti-Brown Sep.2023
ワインメーカー: マーク・オーベール/ Mark Aubert
醸造: 仏産樽(新樽率約80%)にて醗酵、自然酵母100%、MLF100%
熟成: 無濾過、無清澄でボトリング
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 15.0%
JAN: 無し