独裁者や愚か者を嘲笑いながらウィンストン・チャーチルが飲んでいそうな、そんなワインです。色も味わいも非常に濃厚なので、臆病者向きのワインではありません。軽く飲めるテーブルワインをお望みなのでしたら、他のワインをお薦めします。
ワインだけでももちろんですが、お食事と一緒にお楽しみいただいても、そして愛を紡ぐときにも最適なワインです。2018 年は、大いなる尊敬を受けるに値する素晴らしくしっかりとした1年でした。この年のことを考えるだけでどんどん笑顔になってしまうようなそんな美しく素晴らしいヴィンテージで、恐らく今までで最高の年だったと言っても過言ではないでしょう。場所によっては現在3-4 代目が管理をし、細心の注意を払って大切に栽培している、小規模な家族経営の畑で収穫されたブドウを使っています。一部樹齢80 年の樹もあるこれらの畑で収穫される魔法のような果実は、満を持してフォーチュネイト・サンのワインになるのです。「100 点満点の王様」と称されるハンドレッド・エーカーのオーナー、ジェイソン・ウッドブリッジが10 年の時を経て再リリースしたブランド、それが「フォーチュネイト・サン」です。ハンドレッド・エーカーのオーナー醸造家としてデビューしてから既に四半世紀。フォーチュネイト・サンはジェイソンにとって、長年忘れていた奮い立つような感情を思い起こすワインとなりました。フォーチュネイト・サンのコンセプトは、ナパの先駆者達が開墾した畑からワインを造り、ジェイソンの時間、技術、知識を駆使しつつ彼らが想像もしなかったようなハイクオリティワインを世に送り出すことです。
ジェイソンはこう語ります・・・
「人類はみな勇敢な決断や駆け引きをしつつ大きな夢を抱く生き物である。フォーチュネイト・サンは、まさに人類が抱く夢そのものである。
過去にリリースしたフォーチュネイト・サン ブランドの復刻であり、味わった瞬間に、紛れもなく私が造ったワインだとわかるだろう。
突如終止符を打ってしまったフォーチュネイト・サンの復活を長く待ち望んでいたハンドレッド・エーカー ファンへのお返しとお礼を形にしたものだ。ハンドレッド・エーカーの様な魅惑的なワインであるが、似て非なるワインである。
今まで以上に実直で真剣に造った、力強さが漲るワインを楽しんでほしい。」フォーチュネイト・サンのスピリッツ
ジェイソンは偉大な先人達への敬意をワインに込めました。ナパ・ヴァレーの先駆者は1800 年代半ばにゴールドを求めてカリフォルニアにたどり着いた採掘者達でした。ほんの一握りの者は莫大な富を得ましたが、多くの労働者は農夫などで生計を立てることになります。先駆者として知られるHW Crabb、George C Yount、Charles Krug、George Beldan Crane らの栄光は、まさに家族のために貧しいながらも努力と不屈の精神で生き抜いた証なのです。
デヴィッド・フルトン(David Fulton)もそのうちの一人で、彼は1860 年にナパ・ヴァレーにたどり着きブドウの栽培を始めました。質が高いことで知られたフルトンの樹は、1865 年に初代クレーン・ヴィンヤードの穂木として使われたとされています。2020 年まではナパの土地で150 年以上家族経営を継続するワイナリーとして繁栄しました。2020 年6 月、このフロンティアスピリッツが詰まったワイナリーと畑をジェイソンが購入し、フォーチュネイト・サンの新しい拠点として生まれ変わることとなりました。