キュヴェ・トルチャーナの名前は美しく才能あふれた女優であり画家でもあったトアーの母の旧姓から。敬愛する母に捧げるためにこのワインを造り続けている。カーネロスにあるハイド・セレクション・ウェンテ・クローンを育てるベレジーニ・ヴィンヤード 一房の大きさは通常のブドウの約半分。樽発酵・樽熟成 カリフォルニアの力強さと偉大なブルゴーニュの持つ清冽な酸というふたつの出会いを思わせるワイン
ヴィンテージ情報
2020年は大きな火事が2つあった。
トアー・ケンワードの44年にわたるナパ・バレーワイン業界歴でも初めて経験する難しい年であり、残念ながら黒ブドウの赤ワインを2020年は作ることができず、白ワインを2つ栽培・収穫できたものの例年の半量であった。
しかし、この2つのワインは高品質を誇る。
春の理想的な気候の下、結実も良好で量が多く、房は平年より大きく、絵にかいたような出来で、2016年、2017年よりも劇的に房を落として間引きを行いました。
熱波がなく、長いハングタイムを享受した、完璧な年でした。
テクニカル情報
伝統的なブルゴーニュ・スタイルで醸造。
自然酵母で長い時間をかけて小さい樽で発酵(3年乾燥させた仏産樽)とマロラクティック発酵を行った。
テイスティング・コメント
ベレジーニ・ヴィンヤードのブドウを使い始めてから12年目。
今ではこの畑の特徴を良く理解できている。
トルチャーナは快活な酸と豊富なミネラルを持つ。
ベレジーニの土壌はハイド・ヴィンヤードと同じだが、ハイドよりも力強く、厚みがあり、リッチ。
モンラッシェを思わせる香り、レモンカード、果実味に、秀逸な酸が顕著。
ミネラル、塩味を感じさせる。
フル・ボディながら決して重さを感じさせることがない。
2020年はさらに絹のような滑らかさ、上品さが加わった。
カリフォルニアの力強さと偉大なブルゴーニュの持つ清冽な酸というふたつの出会いを思わせるワインだ。
畑情報
ベレジーニ・ヴィンヤード
キュヴェ・トルチャーナの名前は美しく才能あふれた女優であり画家でもあったトアーの母の旧姓から。家族は親しみをこめてトアーの母を「トーカイ」と呼んだ。
敬愛する母に捧げるためにこのワインを造り続けている。
2008年ヴィンテージまではマルチ・ヴィンヤーズ・ワインだったが2009年からはシングル・ヴィンヤード・ワイン。
2008年にラリー・ハイドから紹介を受けてハイド・セレクション・ウェンテ・クローンを育てているスティーヴ・ベレジーニ・ヴィンヤードの1988年植樹のブドウのみを使用している。
ドライ・ファーミングを施し、一房の大きさは通常のブドウの約半分の大きさ。
ヴィンテージ: 2020年
容量: 750ml
タイプ: 白ワイン
味わい: ミディアム・ボディ
主要品種: シャルドネ100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: カーネロス/ Carneros
畑: スティーヴ・ベレジーニ・ヴィンヤード/ Steve Beresini Vineyard
ワインメーカー: ジェフ・エイムス/ Jeff Ames
醸造: 仏産樽にてアルコール醗酵&マロラクティック発酵(ソーリー社&ダミー社)、天然酵母発酵
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.3%